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妻はその子を彼女に渡すまいと崖で実の母と揉み合いになり自分が足を滑らせ転落死してしまう, 表向きはモデルのジプシー女に不幸な美しい夫人が殺されたということになっていた, 霊現象は, 妻と娘の本当の母との争いから起きていたようであった, 継母と実母と娘その隠された出生から来る明るいホラーメロドラマであるか, 現象もその時々で微妙な違いがあり, 複雑な複数の想いが感じられるのだ, しかしどちらの霊にせよ, 娘を二度も崖から落とそうとしたのは, 何故なのか, 双方にとってその娘は可愛い大切な存在のはず, 奪いたい, 手元へ戻したい, 真実を知らせたい, 誰にも渡したくない等々の複雑な衝突の結果であるのか, 確かに感情の暴走という現象は起こり得る, 確かに44年にこの撮影, 演出は素晴らしい, 蝋燭の炎のコントロールとエクトプラズマの生成など実に巧みであった, 女の幽霊の声が少し大きすぎた気はしたが, ミモザの香りの強調も, 五感を意識させより感覚的に映画世界に没入させる効果はあった, 夫が浮気して出来た子供を巡る悲劇の事件から端を発していたことが分かる, そして娘に自分の存在を認知させたい本当の母の霊とそれを阻もうとする母の霊のそれぞれの意志表出が描かれていた, 執着というべきか, それを香り, 空気で巧みに表現していたのか, 強い思惑の絡み合いはどこでも存在する, それに巻き込まれかなりのエネルギーを消費することも少なくない, ここでは, それを霊現象に繋げ, その解決に当事者たちは降霊術まで行う, こっくりさんがすんなりと霊の存在をあからさまに示すのが返って興ざめであったが, この映画, 登場人物が元気で前向きな上にユーモアもある為, 暗い場面でも暗さを感じさせない, そして兄と若い娘の恋愛も成就させてハッピーエンドに持ち込む, ホラー要素はあるにせよ明るいカラッとした作品に想えた, 特に最後, 兄が彼女の継母の霊に向けて蝋燭を投げつけ決別の言葉を告げると, すっと消えてしまう, これほど潔い霊もめずらしかった, すっきりと終わった, 最近の霊はこうはならない, 果てしなく憑いて来る, 幾らでも蘇る, 始末に負えない, 古い映画は, 新鮮に映る, gargoyles, 1972, ノートン監督, エリノア, カーフ, スティーヴン, カーフ脚本, コーネル, ワイルド, ジェニファー, ソルト, グレイソン, ホール, バーニー, ケイシー, スコット, グレン, ウィリアム, スティーヴンス, グルーバー, 悪魔が知性を持った怪獣のように描かれていた, かつて神のしもべでもあったという超然とした品格は無く, 狂暴な生き物という感じなのだ, 中世建築には教会を守る魔除けとしてレリーフとして彫られており, 神域の境界存在の位置にいた, 異形だが秩序側に属するものであったはず, その宗教的, 象徴的厚みが削がれてこの映画には登場している, 寧ろ狂暴な河童みたいなフィギュアなのだ, そしてかなり生物的であった, 種族維持, 卵が沢山孵化を待つ, 集団行動, 高い攻撃性, 神聖な存在というより, 人類以前から潜伏していた別種族のようでもある, オカルト映画の神話, 呪いとの絡みいうより, の論理が強調される, つまり悪魔よりも, 絶滅寸前の異種生命, として現れていた, 主人公の博士とその娘と青年たちは, 人知を超えた悪に対峙するのではなく, 異種生物に襲われる恐怖, に遭遇していたと謂える, まさにそういう物語であった, 特に翼のある種は, 会話も出来, 人類史も学んでいる, 博士の著書を娘に読ませて内容を吟味していた, 読書会である, 他の人間は悉く殺されていたが娘は特別講師の役割で誘拐された為, 無事であった, そして翼のリーダー格は, 人類にとって代わる策を考えている, 500年周期で地上に生まれると博士が説いているが, その度に闘いが起こっていてどうにか人類が凌いできたらしい, 今回も, 博士と娘と不良青年たちの手で辛くも人類が守られたという訳か, カーゴイルにいまひとつ, 堕天使的荘厳さ, が無い為, 神に棄てられた異形存在, という悲劇的な流れにはならなかった, このテーマで, ギレルモ, トロやベルイマンが撮っていれば, 重厚で悲劇的な宗教性の濃い物語になっていたはず, 悪そうな河童が暴れ回る映画であった, それに尽きるかも, fc2から, 軸足を完全に他のところに移し, そこに記事を載せ始めている, これまでの記事も少し手を加えて載せている, まだ当分の間, ここにも載せていくが, あくまでもついでのレベル, 完全移転に将来的になるとは思うが, なにせ記事数が多過ぎて難しいところ, 心機一転でやるので, 移転先は伏せておくので, あしからず, web上で当ブログを発見して以来, ずっと訪問して来てくださっている方に限り, もしよろしければ, お知らせします, とりあえず, detour, 1945, エドガー, ウルマー監督, ゴールドスミス脚本, ニール, クラブのピアニスト, サヴェージ, ヴェラ, ハスケルの元カノ, クラウディア, ドレイク, クラブ歌手, アルの恋人, エドマンド, マクドナルド, ハスケル, アルをlaに送る途中で死亡, ティム, エスター, ハワード, パット, グリーソン, 不運な出来事に遭遇し警察を避け逃亡を図る噺は映画によくある, 本人には過失は無かったのに成り行きで巻き込まれついには警察に追われるパタンだ, 当人にも問題があり, 最初のボタンの掛け違いで悪循環が止まらず取り返しがつかなくなる, そして最後に破滅, この映画その点で, まさにフィルム, ノワールの傑作と謂えるか, よく出来ている, 男の正面から困難な現実に立ち向かえない小心さが元凶か, 初めに誤魔化さずに, 雨の夜に出逢った警官に全てを相談していれば, 問題にならなかったかも知れない, それを誤魔化し逃げようとしたことで, とうとう過失致死の犯罪まで犯してしまう, 何事も最初が肝心なのだという教訓としてわたしは捉えた, わたしは映画に教訓を求めるタイプではないが, この映画を観てつくづくそう思う, それにしてもあれだけピアノの腕があれば, ナイトクラブのピアニスト以外に稼ぎ口はないものか, 同じクラブで唄う女性と恋仲になるが, 彼女は野心がありニューヨークからハリウッドに飛び立ってしまう, そこでもまだ成功は手にしていないが, 彼としてはどうしても彼女に逢いたいという一心で金もないためヒッチハイクで何日もかけてゆく, これがそもそもの不幸の始まりであった, 彼女が野心に囚われ自分との結婚を延期したところで, 縁が無かったと諦めていれば, と何処までも遡行できるが, やはりトラブルが起きたその時が勝負なのだと思う, 今日は何故か物語の構造より, 内容のその点にばかり関心が行ってしまう, 恐らくわたしも, この物語にうまく巻き込まれてしまったのだ, この理由をもう少し追ってみると, 原因はこの主人公の, に想える, 彼はピアノの才能に恵まれた基本, 普通の人である, 間違っても人を犠牲にして何かを奪い取ろうなどと考える悪人ではない, 誤魔化し, 先延ばし, 気まずさ回避等の積み重ねが破滅へと繋がってしまう, この生々しさが, 異様な強度を持って迫り来る為, わたしも呑み込まれた, あまりわたしの映画の観方ではないが, 今回は特例か, これまで観て来たフィルム, ノワールにも巻き込まれ型はあったが, 冷酷犯罪者, 野心家, ファム, ファタールが動かす面が多い, しかしここでは, 本人の弱さと運命が微妙に作用した結果である, どちらがどうなのかも判然としない, 性格か偶然, の帰結か, 確かに被害者とも言えず悪人でもないし, 遡行してみても分岐点は幾らでもあり, 何処かで止められなかったかと考えると, この映画では, 全てが転落へのシナリオに過ぎないという冷酷さが基調になっている, やはりあの偶然, 拾った女が急死したハスケルの元カノなんて残酷過ぎた, 彼女こそ残虐なファム, ファタールだ, ピアノの才能があっても, それが本人を救うとは限らない, 何というか, 強烈な偶然があっても, 大変現実的な映画を観たものだ, 転落の感覚に巻き込まれた, もうこの時代に映画はあらゆる世界を描き切っているような, そんな気がする, sun, regne, animal, フランス, ベルギー, カイエ, ポリーヌ, ミュニエ, ロマン, デュリス, フランソワ, ポール, キルシェ, エミール, アデル, エグザルコプロス, ジュリア, メルシエ, フィクス, ブラン, サーディア, ベンタイブ, ナイマ, ナタリー, リシャール, ヴァレリー, 新生物への変身は, まるでカフカだった, 近親者が突然, 他者化してしまう, 何故そうなるのかは分からないようだ, 一切の科学的な説明など挟まれない, 淡々と新生物が増えているという状況が描写される, その度に混乱が起き, 人々は銃などで防衛する, 当然撃たれた動物は死ぬ, 人間たちは, 状況に対ししっかりした対策が組めていないようであった, 主人公の高校生も自分が変身し始めている事に気付き, 怖れ慄く, 動揺は隠せない, 何とかクラスメイトの前では, 誤魔化そうとするが, ちょっとした行為の端々に異化している兆候が見えてしまう, 友人には行儀が悪いと注意されるが, 一部では気付き始める生徒も出て来る, 同級生は新生物を気味悪がったり, 排除しようとする者や, 隔離か共生するかを議論する者もいる, 森を彼らに渡したらどうか, と提案する者も, 主人公は森に行くことが増え様々な音に気付いてゆく, 自分の異化に従い感覚的にも変わって来ているのだ, 多くの生態系がそれぞれ固有の音を出していた, 大変多くの音が重層して, 多様な生物系の存在に生々しく気付く, 彼の母は既に動物化しており森に潜んでいた, 父は息子の変化に気付き, 何とか守ろうとするが, 体の進行は止めようがない, しかし彼は何としても施設には送りたくない, そこは彼らにとり監獄に等しい場所となっていることも母の入院を通し知っていたからだ, 息子はそれ以前に, 鳥化した男と友情を結び, 彼がしっかり飛べるようになる手助けを秘密裏に森の湖畔でしていた, 飛べない時期の男はたいそう苛立ち暴力的で不安定であったが, 飛行に成功してからは, 自由を獲得し第二の生を愉しんでいた, 主人公も自分の未来を重ねるような眼差しで彼を見詰めていた, 中間地点, 狭間では生きられないことが, ここでもわかる, 中吊りでは, どこにあっても生き難い, コミュニケーションを失ってもある系に組み込まれればそこで生きて行ける, つまり何処かの系に属することが, どうしても生きる為の前提なのだ, どうしても息子が後戻りできないことを察すると, 車に乗せて森の深みに行き, ここで生きろ, と彼を手放す, 息子は, もうほとんど人間を脱しており, 森の深みに喜んで走り去って行く, この先は, 制度的にも森の人と街の人とで別れて生活を送って行く方向しかないだろう, ここまで極端でないにせよ, 人間の分断はかなり根深く起きているのも確かだ, いたるところ, ディスコミュニケーションが蔓延っている, 家庭にも職場にも学校にも何処においても社会そのものが分断している, 人間というカテゴリーが崩れてゆく時, 社会はどう反応するか, である, 何が始まりで治療が可能かとかいう問題ではないのだ, 説明以前に, それは起こってしまっている, そして恐ろしいのは, 変化が徐々に進行すること, 主人公の痛み苦しみは, まだ人間でいたい, という切実な気持ちからくるもの, 誰もが中間状態で苦しむ, 確かにそうだ, 居場所がないのだから, 今まさにわれわれの社会でもそうではないか, 適応できない, 既存カテゴリへ収まらないものはどうするのか, そういう人々が実際に増えている, 社会制度は, まだそこへ対応できていない, 監禁へと不可避に向かう, 異物を不可視化する装置, へ追い込まれる, 鳥化した男が飛べるようになるしかない, 自分が改めて何者かになることで, 自由を得るのだ, 新たな系に接続を果たす, それが, 希望なのだ, 別の生への移行, これがカフカのように悲劇に終わらない, 希望として掲げられている, だから父は, お前の生を見出せと涙で解き放ったのだ, 他人事ではない, 感覚が共有できない, 世界認識が違う, 恐怖が違う, 属する, が違うこの社会で, 別種族化, がはっきり起きている, 人間が動物になる, ことより, もう既に分かり合えなくなっている, 事実にどう向かい合うか, 世界には人間以外の秩序も存在する, ことに耳を澄ます時が来ている, そういう映画であった, dillinger, 1973, ミリアス, ウォーレン, オーツ, ジョンソン, メルヴィン, パーヴィス, ミシェル, フィリップス, フレシェット, ディーン, スタントン, ホーマー, ヴァン, メーター, リチャード, ドレイファス, ベビーフェイス, ネルソン, クロリス, リーチマン, セージ, ジェフリー, ピアポント, チャールズ, マクレイ, スティーヴ, カナリー, プリティボーイ, フロイド, マルティーノ, エディ, ジェンソン, サミュエル, カウリー, リック, デリンジャーを想い出してしまったわ, 印象としては, ショーのような, 犯罪者神話, 映画だ, こんなに簡単にあたかも飲みつけの酒屋の暖簾潜ったような感じで銀行強盗を働く, ちゃんとできちゃうのね, と呆気にとられる, しかしたまたま警察が網を張っているようなこともあり, その時は派手な銃撃戦となり, バッタバッタ死ぬ, アメリカ大恐慌時代に, 銀行が民衆を虐める悪役みたいに受け取られていたこともあり彼は英雄視される面もあった, それもあり, アウトロー, 反体制, 犯罪者, 暴力的だが憎めない, みたいな感じで, 反逆者という立ち位置が近いか, 女にももて, 魅力的なキャラなのだ, 体制側, fbiなどにとり, もっとも厄介な排除対象である, だが描き方が, とても軽快である意味, コミカルに演出されており, 逮捕された後, 直ぐに脱獄し, その帰りに銀行強盗なんてほぼギャグの世界だ, 普通の犯罪映画なら, 潜伏し, 計画を練り, 慎重化が進むのだが, またかよのノリで直に銀行に寄る, オヤジが一杯やるような軽さなのだ, これが続くとこちらとしては心配になり不穏な空気が濃くなってゆく, これが続くはずはない, という当たり前の気持ちが強まって行くのだから, ギャングも警察, fbi側も死人を出しながらも, 徐々にジョン, デリンジャー一家は追い詰められてゆくことに, 疾走の美学であろうか, クラシックカーのカーチェイスも加わり小気味よい展開が続き, 待ち伏せて破格の撃ちあいである, 銃弾がどれだけ消費されたのか, 凄まじい量であるはず, 一家の次々に重要人物が射殺されてゆく, しかしデリンジャーは生き延びる, そして逃亡する, だがこの軽快さが, 死の影をどんどん強くする, いつどこで死ぬのか, のみが立ち上がってくる, 彼の恋人, 無理やり攫った女ビリー, もあなたが死ぬところは見たくないと泣いていたが, その予感が, 強まるにつけこちらもドキドキして来る, テンポ良い展開にのめり込みつつそれがいつか, と待っていると, 意外と最後はあっさり片が付いた, メルヴィンが奴は映画好きだ, 出てきたところを狙い撃つ, その通りクラーク, ゲーブルの渋い映画を堪能して出て来たところを撃ち殺される, デリンジャー自身, 自ら破滅へ突っ込んでゆく快楽に生きていたと思う, そういう人生を愉しんでいた, 激しいカーチェイス, 凄まじい撃ちあいそのものが無軌道のエネルギーの放出として魅惑的に映る, 暴走の神話, というのがしっくりくる, 彼にとっては, 充実した愉しい人生だったろうな, tue, 金子雅和, 松田悠八, 吉村元希, 華村あすか, 有山実俊, ユウチャ, 足立智充, ハルオ, 山田キヌヲ, アユミ, 堀部圭亮, 紙芝居屋, 根岸季衣, バッチャ, 渡辺哲, 木地屋の長, 安田顕, 川の流れ, 空模様, それぞれの音色も細やかに重奏していた, これほど没入できる自然は他の映画で味わったことがない, 映像は勿論だが, 音がやはり素晴らしかった, 空間の深みが五感で感じられるものだ, 川の流れが終始物語の中心にある, 樹々の揺れ, 遠い鳥の声, 湿度が, 取り巻く背景ではなく主体なのだ, 紙芝居からその伝説の世界に接続し, 同じ川の流れに沿って鮮明に描かれてゆく, 情感豊かで激しくもあるが清らかな恋愛物語である, これもまるで自然現象のひとつの表情にも思えてしまう, 自然の中の感情なのだ, ひとのこころも, 色も光も音も, 解像度が実に高い, 光の質, 水の色, 肌感覚, 音の距離の繊細さが極まる, この監督は川の描写が得意らしいが, 他の作品も観てみたい, 自然の内部に知覚を溶かす, 演出と謂えるか, なかなかいそうでいない監督だ, 川の運ぶものが, 生と死となる, 紙芝居からの流れもだから自然であった, そして少年が幾つかの掟を守り, 神の棲む青い淵から流れて来た椀を返しに行く儀式は, 現在も伝説の時間も変容してしまったのか, 川の時間へ身体ごと浸かる, 彼の後をわたしも追って行く, 台風が収まりその空模様の変容で光が射して来るところが印象に残る, 皆が生き返ったのか, とても静謐だが, 大変な変化が齎された, 自然と人がこれほど一体化した映画には, なかなか出会えない, とてもこころが清められた, この監督は, 覚えておきたい, キャストも皆, 瑞々しく素晴らしかった, 特に安田顕, wed, utøya, juli, ノルウェー, エリック, ポッペ, ラジェンドラム, エリアセン, バッヘ, ヴィーク, アンドレア, ベルンツェン, リアノン, ミュラー, オズボーン, エミリエ, ジェニ, スベネビク, オーダ, アレクサンデル, ホルメン, マグヌス, インゲボルグ, エネス, クリスティーネ, ソロシュ, サダット, イッサ, ブレーデ, フリスタット, ペッテル, アーダ, アイド, カロリーネ, ワンカットの撮影の為, 実況中継のような臨場感と緊張があった, ヒロインのカヤの視座, 身体にずっと寄り添う形で体験することになる, 距離の掴めぬ銃声だけが轟く, 逃げる足音が近傍を過る, 撃たれた人の叫びが虚空に響く, 身を隠しつつ逃げるのだが, 彼女は一緒にキャンプに参加した妹の身も心配で気になる, 仲間と共に逃げたり, 自分独りになって行動してゆく, 一番の問題点は, 全体像が皆目掴めないことだ, 恐らく誰にとっても正しい選択は導き出せない, それを差し引いて, 彼女に同調できるかというと, どうも違和感の方が強く, その意味でも落ち着かなかった, わたしの方がより安全な行動がとれるとか, 適切な判断が下せるとか言う気持ちは決してない, しかし生理的, 感情的に違和感を終始覚えていたのは事実, わたし自身は寧ろ, 妹の感性に近いかも知れない, このような小さな島という閉鎖空間で, 犯人がどこに何人いて無差別に銃殺を重ねているのか, 状況がつかめない, という突然, 開示された事実は, 誰にとっても生命を脅かされる緊急時でありパニック状態であることは分る, 掴めることは, 無差別に殺戮をしていることくらいで, 犯人が誰だか全く分からないことが, 不気味で不安で恐怖心を高めるばかり, 物語が作れない覚束なさは大きい, このヒロイン視点で展開する場を共有することは何故か恐怖心より違和感の方が強かった, 恐らく彼女の判断や価値観, 性格に対するものというより, 極限状態において自分の身を護る際の身体性における違和なのかも知れない, 自分とは異なる時間を生きる他者との差異の解像度が高まるというか, こういう死と対峙するような状況下では, この映画は形式上, カヤと, 一緒に走る, 一緒に隠れる, 一緒に迷う, 一緒に判断することを強制的に同調させて成り立つ, この人の危機への身体反応, とのズレを強く感じ続けていたのだ, 一緒に岩陰に潜んだ男子が言うように, 一種の政治家気質というものか, 決して倫理的な違和ではなく, 価値意識より時間感覚なのだ, その落ち着かない身体感覚が危機感や恐怖より何とも言えない不快感に繋がった, つまり同じ空間に存在しても, 人は同じ時間を生きる訳ではない, ひと言でいえば, 身体性の非同期である, それが極限状態では強く露呈されるものなのでは, woman, vengeance, 1951, ゾルタン, コルダ監督, オルダス, ハクスレイ原作, rシャルル, ボワイエ, ブライス, ジェシカ, タンディ, セドリック, ハードウィック, ミルドレッド, ナトウィック, セシル, ハンフリーズ, ヒュー, フレンチ, レイチェル, ケンプソン, カール, ハーボード, まさに女の, であった, 彼女の表面的な淑女ぶりを, とでも表したのか, 邦題には関わらないことにする, されて当然ではある, ひとを自分を支える為の道具として利用し操作した結果が多くの人を巻き込み, 不幸にした, それに乗せられ彼のためにと思い妻を殺害してしまったジャネットは, やはり愚かとしか言いようがない, 当然自分を誰よりも愛し必要としてくれていると信じて疑わなかったからこそできたことであったはずだが, それは自分の幻想であり, 相手は病身の妻が生きているうちに付き合い始めた18歳の女性と結婚してしまう, この事実に, モナリザのような笑みで対応し復讐を誓うということか, 状況証拠からすれば彼は圧倒的に不利であり, 全てが彼女が望む方向に流れる, しかし彼女の内に葛藤が渦巻き不眠にも悩まされる, 彼女自身裏切られ自尊心を酷く傷つけられ恨みに燃えたとは言え, 教養のある善意の人である, あからさまに敵意を向けるメイドのように心底憎む気にもなれず罪悪感に苛まれる, 最終的に彼女は壊れてしまう, 彼はそれで救われるのだろうが, 元凶は彼である事は間違いない, 非常に罪は重いが, 彼自身にその自覚がないというのが救われないところ, 他者を搾取し支配して自分を生かす人間は, 必ず周囲を巻き込み, 当事者は多大な被害を被る, うちの親がそうであったように, こうした関係性は, わたしはこりごりだ, この時期の映画特有のしっかりした堅実な作りであった, どんなテーマでも面白く見せてしまう, 完成期の映画のひとつだ, 今の映画のような形式的, 構造的な危なさがなく安心して観られた, まとめると, ヘンリーような, 自覚なき搾取者, は普通にかなりいる, うちの親も, まだ悪意を持って意図的に人を操る人間は分り易いのだが, 彼のような人間には, 善意が利用される恐ろしさ, がある, ここではまさにジャネットが巻き込まれてしまう, 教養と善意から, わたしが彼を救わねばと思い込んでしまうのだ, 飛んだ災難を引き受け苦しむことになる, 彼もわたしはやっていないと殺害における無実は主張するが, この流れを, 物語運び, 人物配置, 感情導線が極めて安定しているこの時代のハリウッド映画が描く為, とても安心してじっくり観られる, 最近の映画は構造そのものを揺らしたり, 曖昧さや破綻を表現, に変える方向性をとるものが多い為, こちらも観る構えが違って来る, 良くも悪くも, 変に疲れたり, 時折この完成期の映画にも戻って来たい, ボッチョーニという存在への共感と憧れ, 未来派について, 簡単なまとめをまず, 未来派の画家にはウンベルト, ルッソロ, バッラ, ジーノ, セヴェリーニらがいる, 未来派の理論的要は詩人マリネティであった, マリネティは, 運動力学派, を名乗らんとしたが, 未来派, に落ち着く, 印刷物を使い広報運動にも力を入れ, 美術を巻き込む芸術運動を展開していった, 未来派の誕生の背景には, 機械のダイナミズムにいち早く気づくミラノ工業都市, 古典物理最後の都市イメージがあり, それらはことごとく未来派の画家たちの画題の中にも顕著に表れている, 先駆者としてインスピレーションを与えた物理的根拠に, エドワード, マイブリッジの連続動態写真さらにジュール, マレイのクロノフォトグラフィがあげられる, すべての存在を時間の矢に向かうエネルギーと捉えたエントロピー理論, そして哲学ではベルグソンの持続の理論, 宇宙物理では霧箱の発明に宇宙線の捕捉もなされた時期でもあった, もはや実体のリアリティは運動力学に求める他なかった, 速度の美によっていっそう豊かになる美, 印象派にとっての, はリンゴと基本的には変わらない, しかし未来派にとっては, ある速度で移動, 運動体としての馬, 以外の何物でもない, 速度の描写という新しい表現方法, 美術にとっての新しいパラダイムが必要であった, 印象派によって解体されつつあった輪郭はすでに粉微塵となる, 未来派を代表する画家, 彫刻家としてわたしの好きなウンベルト, ボッチョーニを確認したい, 1882, 1916, マルクス主義のアナキスト, バッラを, 親しい友達はジーノ, セヴェリーニで一緒にマルクスとニーチェを読む, ボッチョーニも理論家であるが何よりも詩人のマリネッティ, 未来派宣言, の影響が大きい, 戦争は美しい, 戦争は世界で唯一の衛生学である, 唸りを上げるレーシングカーはサモトラケのニケよりも美しい, 攻撃的でなければ傑作とは言えない, ボッチョーニの絵は造形的には後期印象派を継承し, スーラの色点に渦巻く運動概念を加える, すべての面を塗り込めたセザンヌのような絵もある, 彫像は壊れたガンダムのように完璧だ, 彼は速度と急速な変化そのダイナミズムを追い求めた, しかしなかなかスタイルは定まらずにいた, 技術は素晴らしく高い, 学生時代は凡庸だったと言われたが, 性格は, 蘇生したナポレオン, と親友のセヴェリーニに評され, 自己中心的で野心的で激しやすく複雑で気難しかったという, この世は新しい美, つまりスピードの美によって輝きを増した, われわれは戦争を賛美する, と言うマリネッティのもとボッチョーニ, ルッソロは未来派画家宣言の草案づくりに没頭した, ボッチョーニは華々しく劇場の舞台で完成したそれを読み上げるのだった, 他に詩人や音楽家を巻き込み, 彼はようやく自分のやるべきことと制作上のビジョンが確立する, 古代ローマの栄光を飽きもせず追いかけている芸術家たちのひどい怠惰にはうんざりする, 未来派はミラノで大展覧会が催され大成功を納めるが, パリで平行してキュービズムが起こっていることはまだ知らないでいた, 大慌てでキュービズムも吸収し, パリでも果敢に展覧会を開いてしまう, 広報活動, 拡散の宣伝を打ちそこでも成功を得る, クリムトのウイーン分離派やアール, ヌーボーもすでに大きな影響を与え始めており, ボッチョーニもその影響は無視できなかったはず, 彼の作品には分離派の影響も見て取れる, また物理的な運動に集中してばかりではなく, 精神的な詩情も巧みに造形してゆく, 精神状態1, 3など, さらに物体の時空間の移動というより物体そのもののフォルムの運動に対し深く傾倒している点が他の未来派の画家と一線を画するところか, つまり, 目に見えないものがどのような形を取って現れるか, を徹底して追っている事が分かる, 更に謂えば, 運動が精神に与える震えを描こうとした, 彼が彫刻を手がける頃はすでに美術館では未来派が常設されるようになっていた, それ以降一人での作品展示会を開き, 過激な政治的活動をし投獄されたりもしている, そして, 従軍を志願しロンバルディア義勇軍自転車人隊に配属された, この時期がボッチョーニにとって最も充実した幸福で実りある時といえるか, 常に危険がつきまとうことに高揚して活き活きとしており, 戦争は美しく, 素敵で, 恐ろしいものだ, 山の中では, それは無限との戦いに思える, と云い残している, しかし皮肉にも彼は実際の戦闘中ではなく, 軍事教練の場で大好きな乗馬中に馬から落ちて死ぬ, フォルムの中のフォルムすなわち持続をそっくり出すことが出来た, マリネティ, ボッチョーニが33で死ななければ, 量子力学派, を生んでいたか, 享年33歳, 実はわたしが現代音楽の友人と発表している詩画集も, これと同様に, 微かな振動, 宙吊り, 静かな圧を現わしている, この記事は別のブログで2013年に書いたもの, 今読み返すと, 自分が当時から, よりも, 精神の振動, に惹かれていたことが分かる, タルコフスキー, アンゲロプロス, ヴィルヌーヴ, にも自然に繋がって行く, 同じ絵を数回観に行った後の感想である, 何故引っかかって気になり見に行ってしまうのか, その点について, 話題の絵だから見に行くのではない, よく知っていてお気に入りの画家の作品だからでもない, たまたま偶然に出会った絵である, 作者も知らなかった, 今もそれらの作者という以上のことは知らない, だから先入観もない, とは言え一度見れば, その画題やモチーフ, 構図構成, 色彩などからいろいろ連想が蔓延るのも自然である, 外部情報, との照合や確認をついやってしまうきらいもある, それをわざと促す類の作品にも出会ってきた, 単なる流行りものだったりする, だが既知の徴, コード, 意味や価値を無意識的に拾おうとする以前に, その作品を在らしめている潜在する何かに少なからず惹かれてしまう事もある, 紋切り型の作品だとか, 単なる象形に過ぎない無自覚なスケッチだと知って, 足早に過ぎ去るだけの事がいかに多かったか, 既知のものを確かめにわざわざ足は運ぶ程暇ではない, やはり未知の何か, 納得して片付けきれないものを感じるから観たいのだ, ただその絵が気になるのだ, 何故か好きな絵だとも思う, それで複数回見に行ってしまうとなれば, そこに何かあると思えてくる, 今回気になったのは, 忘れていた感覚を思い出しに行ったということもある, 忘れ物の引き取りである, わたしは最近, 何度かやった, 絵という平面はわれわれの内界から何らかのイメージを引き出す契機となる場であるとまずは言えよう, 記憶と連結し, それを吟味, 編集する場ともなり得ると, 実際われわれはそれによって, 生を反復していると言えるし, 差異を生きていると言える, 絵そのものへの興味, その方法, 元となるイメージ, 思想が気になってもくるものだ, 創造的な絵は少なからず, 見えないものを可視化する, 呼応して不可避的に見えないものを見ようとしてしまう, それは構造なのか, われわれは, その絵の指し示す事象が見えてしまう, それが何であれ, そこに重力がある, 同時にそれは引力であり, 自然の摂理のように惹かれてゆく, これは, 2016年に書いたものの再録, わたしは今かつて書いていたブログから記事を取り出し再配置を行っている, かなり骨の折れる作業だが, 数千の記事から創作の源泉を掘り返しているところでもある, 今では到底書けない10年以上前の記事を読み直し, 新たな場に再配置すること, これほど, 身体に良いこととは思わなかった, 流れでこうなったが, やってよかった, 月別アーカイブ, アニメーション, 竜とそばかすの姫, 天気の子, stone, 劇場版総集編メイドインアビス, 旅立ちの夜明け, 放浪する黄昏, 星を追う子ども, 千と千尋の神隠し, を観て, 廃墟のテーマパークの可能性, planetarian, 星の人, 百日紅, miss, hokusai, たまこラブストーリー, ユーフォニアム, 北宇治高校吹奏楽部へようこそ, 涼宮ハルヒの消失, 映画けいおん, 劇場版, 劇場版前後編, 聲の形, 言の葉の庭, この世界の片隅に, 君の名は, サマーウォーズ, ソウル, フラワー, トレイン, モダン, 夏の妹, お嬢ちゃん, ドライブ, サマーフィルムにのって, ローリング, カノン, 羊と鋼の森, 少女邂逅, 志乃ちゃんは自分の名前が言えない, ミスミソウ, フラガール, 女子ーズ, 冷たい熱帯魚, ヒミズ, 完結編, リップヴァンウィンクルの花嫁, スワロウテイル, 花とアリス, 四月物語, ラブレター, アフタースクール, 雨月物語, 秋刀魚の味, 東京物語, 邦画特選, カレンダー, 355, ウォーフェア, 天使の顔, ジョニー, イーガー, サムシング, ダート, ウィンチェスターハウス, ナイトサイレン, 呪われた川, 危険な航海, バクラウ, 地図から消された村, バーニング, 2889, 原子怪人の復讐, キラークラウン, 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のを可視化する 呼応して不可避的に見えないものを見ようとしてしまう それは構造なのか われわれは その絵の指し示す事象が見えてしまう それが何であれ そこに重力がある 同時にそれは引力であり 自然の摂理のように惹かれてゆく これは 2016年に書いたものの再録 わたしは今かつて書いていたブログから記事を取り出し再配置を行っている かなり骨の折れる作業だが 数千の記事から創作の源泉を掘り返しているところでもある billion light yearsにmusicの入った限定版 一般公開 続きを読む tweet 2026 05 30 sat 19 58 絵画 comment 0 trackback 0 top 未来派の画家 ウンベルト ボッチョー二 ボッチョーニという存在への共感と憧れ 未来派について 簡単なまとめをまず 未来派の画家にはウンベルト ボッチョーニ カルロ カッラ ルイージ ルッソロ ジャコモ バッラ ジーノ セヴェリーニらがいる 未来派の理論的要は詩人マリネティであった マリネティは 運動力学派 を名乗らんとしたが 結局 未来派 に落ち着く 印刷物を使い広報運動にも力を入れ 文学 音楽 美術を巻き込む芸術運動を展開していった 未来派の誕生の背景には 機械のダイナミズムにいち早く気づくミラノ工業都市 古典物理最後の都市イメージがあり それらはことごとく未来派の画家たちの画題の中にも顕著に表れている 喧騒 動揺 輪郭 振動 潜伏 入射 流束 胎動 先駆者としてインスピレーションを与えた物理的根拠に エドワード マイブリッジの連続動態写真さらにジュール マレイのクロノフォトグラフィがあげられる すべての存在を時間の矢に向かうエネルギーと捉えたエントロピー理論 そして哲学ではベルグソンの持続の理論 宇宙物理では霧箱の発明に宇宙線の捕捉もなされた時期でもあった もはや実体のリアリティは運動力学に求める他なかった 速度の美によっていっそう豊かになる美 印象派にとっての 馬 はリンゴと基本的には変わらない しかし未来派にとっては ある速度で移動 運動体としての馬 以外の何物でもない 速度の描写という新しい表現方法 美術にとっての新しいパラダイムが必要であった 印象派によって解体されつつあった輪郭はすでに粉微塵となる 未来派を代表する画家 彫刻家としてわたしの好きなウンベルト ボッチョーニを確認したい 1882 1916 マルクス主義のアナキスト ジャコモ バッラを 師匠 に 親しい友達はジーノ セヴェリーニで一緒にマルクスとニーチェを読む ボッチョーニも理論家であるが何よりも詩人のマリネッティ 未来派宣言 の影響が大きい 戦争は美しい 戦争は世界で唯一の衛生学である 唸りを上げるレーシングカーはサモトラケのニケよりも美しい 攻撃的でなければ傑作とは言えない ボッチョーニの絵は造形的には後期印象派を継承し スーラの色点に渦巻く運動概念を加える すべての面を塗り込めたセザンヌのような絵もある 初期 彫像は壊れたガンダムのように完璧だ 彼は速度と急速な変化そのダイナミズムを追い求めた しかしなかなかスタイルは定まらずにいた 技術は素晴らしく高い 学生時代は凡庸だったと言われたが 性格は 蘇生したナポレオン と親友のセヴェリーニに評され 自己中心的で野心的で激しやすく複雑で気難しかったという この世は新しい美 つまりスピードの美によって輝きを増した われわれは戦争を賛美する と言うマリネッティのもとボッチョーニ カルロ カッラ ルイージ ルッソロは未来派画家宣言の草案づくりに没頭した ボッチョーニは華々しく劇場の舞台で完成したそれを読み上げるのだった 他に詩人や音楽家を巻き込み 彼はようやく自分のやるべきことと制作上のビジョンが確立する 古代ローマの栄光を飽きもせず追いかけている芸術家たちのひどい怠惰にはうんざりする 未来派はミラノで大展覧会が催され大成功を納めるが パリで平行してキュービズムが起こっていることはまだ知らないでいた 大慌てでキュービズムも吸収し パリでも果敢に展覧会を開いてしまう 広報活動 拡散の宣伝を打ちそこでも成功を得る クリムトのウイーン分離派やアール ヌーボーもすでに大きな影響を与え始めており ボッチョーニもその影響は無視できなかったはず 彼の作品には分離派の影響も見て取れる また物理的な運動に集中してばかりではなく 精神的な詩情も巧みに造形してゆく 精神状態1 3など さらに物体の時空間の移動というより物体そのもののフォルムの運動に対し深く傾倒している点が他の未来派の画家と一線を画するところか つまり 目に見えないものがどのような形を取って現れるか を徹底して追っている事が分かる 更に謂えば 運動が精神に与える震えを描こうとした 彼が彫刻を手がける頃はすでに美術館では未来派が常設されるようになっていた それ以降一人での作品展示会を開き 過激な政治的活動をし投獄されたりもしている そして 従軍を志願しロンバルディア義勇軍自転車人隊に配属された この時期がボッチョーニにとって最も充実した幸福で実りある時といえるか 常に危険がつきまとうことに高揚して活き活きとしており 戦争は美しく 素敵で 恐ろしいものだ 山の中では それは無限との戦いに思える と云い残している しかし皮肉にも彼は実際の戦闘中ではなく 軍事教練の場で大好きな乗馬中に馬から落ちて死ぬ フォルムの中のフォルムすなわち持続をそっくり出すことが出来た マリネティ ボッチョーニが33で死ななければ 量子力学派 を生んでいたか 享年33歳 実はわたしが現代音楽の友人と発表している詩画集も これと同様に 微かな振動 宙吊り 境界 静かな圧を現わしている この記事は別のブログで2013年に書いたもの 今読み返すと 自分が当時から 運動 よりも 精神の振動 に惹かれていたことが分かる 当然 タルコフスキー アンゲロプロス ヴィルヌーヴ にも自然に繋がって行く billion light yearsにmusicの入った限定版 一般公開 tweet 2026 05 29 fri 22 52 絵画 comment 0 trackback 0 top モナリザの微笑 a woman s vengeance 1951 アメリカ ゾルタン コルダ監督 製作 オルダス ハクスレイ原作 脚色 rシャルル ボワイエ アン ブライス ジェシカ タンディ サー セドリック ハードウィック ミルドレッド ナトウィック セシル ハンフリーズ ヒュー フレンチ レイチェル ケンプソン カール ハーボード まさに女の 復讐 であった 彼女の表面的な淑女ぶりを モナリザの微笑 とでも表したのか 邦題には関わらないことにする しかし 復讐 されて当然ではある ひとを自分を支える為の道具として利用し操作した結果が多くの人を巻き込み 不幸にした それに乗せられ彼のためにと思い妻を殺害してしまったジャネットは やはり愚かとしか言いようがない 当然自分を誰よりも愛し必要としてくれていると信じて疑わなかったからこそできたことであったはずだが それは自分の幻想であり 相手は病身の妻が生きているうちに付き合い始めた18歳の女性と結婚してしまう この事実に モナリザのような笑みで対応し復讐を誓うということか 状況証拠からすれば彼は圧倒的に不利であり 全てが彼女が望む方向に流れる しかし彼女の内に葛藤が渦巻き不眠にも悩まされる 彼女自身裏切られ自尊心を酷く傷つけられ恨みに燃えたとは言え 教養のある善意の人である あからさまに敵意を向けるメイドのように心底憎む気にもなれず罪悪感に苛まれる 最終的に彼女は壊れてしまう 彼はそれで救われるのだろうが 元凶は彼である事は間違いない 非常に罪は重いが 彼自身にその自覚がないというのが救われないところ 他者を搾取し支配して自分を生かす人間は 必ず周囲を巻き込み 当事者は多大な被害を被る 丁度 うちの親がそうであったように こうした関係性は わたしはこりごりだ この時期の映画特有のしっかりした堅実な作りであった どんなテーマでも面白く見せてしまう 完成期の映画のひとつだ 今の映画のような形式的 構造的な危なさがなく安心して観られた まとめると ヘンリーような 自覚なき搾取者 は普通にかなりいる うちの親も まだ悪意を持って意図的に人を操る人間は分り易いのだが 彼のような人間には 善意が利用される恐ろしさ がある ここではまさにジャネットが巻き込まれてしまう 教養と善意から わたしが彼を救わねばと思い込んでしまうのだ 飛んだ災難を引き受け苦しむことになる 彼もわたしはやっていないと殺害における無実は主張するが この流れを 物語運び 人物配置 感情導線が極めて安定しているこの時代のハリウッド映画が描く為 とても安心してじっくり観られる 最近の映画は構造そのものを揺らしたり 曖昧さや破綻を表現 内容 に変える方向性をとるものが多い為 こちらも観る構えが違って来る 良くも悪くも 変に疲れたり やはり 時折この完成期の映画にも戻って来たい billion light yearsにmusicの入った限定版 一般公開 tweet 2026 05 28 thu 23 17 映画 comment 0 trackback 0 top ウトヤ島 7月22日 utøya 22 juli ノルウェー 2018 エリック ポッペ 監督 シヴ ラジェンドラム エリアセン アンナ バッヘ ヴィーク 脚本 アンドレア ベルンツェン カヤ エリ リアノン ミュラー オズボーン エミリエ ジェニ スベネビク オーダ アレクサンデル ホルメン マグヌス インゲボルグ エネス クリスティーネ ソロシュ サダット イッサ ブレーデ フリスタット ペッテル アーダ アイド カロリーネ ワンカットの撮影の為 実況中継のような臨場感と緊張があった ヒロインのカヤの視座 身体にずっと寄り添う形で体験することになる 距離の掴めぬ銃声だけが轟く 逃げる足音が近傍を過る 時折 撃たれた人の叫びが虚空に響く 身を隠しつつ逃げるのだが 彼女は一緒にキャンプに参加した妹の身も心配で気になる 仲間と共に逃げたり 自分独りになって行動してゆく 一番の問題点は 全体像が皆目掴めないことだ 恐らく誰にとっても正しい選択は導き出せない それを差し引いて 彼女に同調できるかというと どうも違和感の方が強く その意味でも落ち着かなかった わたしの方がより安全な行動がとれるとか 適切な判断が下せるとか言う気持ちは決してない しかし生理的 感情的に違和感を終始覚えていたのは事実 わたし自身は寧ろ 妹の感性に近いかも知れない このような小さな島という閉鎖空間で 犯人がどこに何人いて無差別に銃殺を重ねているのか 状況がつかめない という突然 開示された事実は 誰にとっても生命を脅かされる緊急時でありパニック状態であることは分る 掴めることは 無差別に殺戮をしていることくらいで 犯人が誰だか全く分からないことが 不気味で不安で恐怖心を高めるばかり 物語が作れない覚束なさは大きい このヒロイン視点で展開する場を共有することは何故か恐怖心より違和感の方が強かった 恐らく彼女の判断や価値観 性格に対するものというより 極限状態において自分の身を護る際の身体性における違和なのかも知れない 自分とは異なる時間を生きる他者との差異の解像度が高まるというか こういう死と対峙するような状況下では この映画は形式上 カヤと 一緒に走る 一緒に隠れる 一緒に迷う 一緒に判断することを強制的に同調させて成り立つ わたしは この人の危機への身体反応 とのズレを強く感じ続けていたのだ 終盤 一緒に岩陰に潜んだ男子が言うように 一種の政治家気質というものか 決して倫理的な違和ではなく 価値意識より時間感覚なのだ その落ち着かない身体感覚が危機感や恐怖より何とも言えない不快感に繋がった つまり同じ空間に存在しても 人は同じ時間を生きる訳ではない ひと言でいえば 身体性の非同期である それが極限状態では強く露呈されるものなのでは billion light yearsにmusicの入った限定版 一般公開 続きを読む tweet 2026 05 27 wed 23 20 映画 comment 0 trackback 0 top 光る川 2025 金子雅和 監督 脚本 松田悠八 原作 吉村元希 脚本 華村あすか お葉 葵揚 朔 有山実俊 ユウチャ 枝郎 足立智充 ハルオ 山田キヌヲ アユミ 堀部圭亮 紙芝居屋 根岸季衣 バッチャ 渡辺哲 木地屋の長 安田顕 常吉 川の流れ 空模様 樹々 それぞれの音色も細やかに重奏していた これほど没入できる自然は他の映画で味わったことがない 映像は勿論だが 音がやはり素晴らしかった 空間の深みが五感で感じられるものだ 川の流れが終始物語の中心にある 水音 風 樹々の揺れ 遠い鳥の声 湿度が 取り巻く背景ではなく主体なのだ 紙芝居からその伝説の世界に接続し 同じ川の流れに沿って鮮明に描かれてゆく 情感豊かで激しくもあるが清らかな恋愛物語である これもまるで自然現象のひとつの表情にも思えてしまう 自然の中の感情なのだ ひとのこころも 色も光も音も 解像度が実に高い 光の質 水の色 肌感覚 音の距離の繊細さが極まる この監督は川の描写が得意らしいが 他の作品も観てみたい 自然の内部に知覚を溶かす 演出と謂えるか なかなかいそうでいない監督だ 川の運ぶものが 時間 記憶 伝承 感情 生と死となる 紙芝居からの流れもだから自然であった そして少年が幾つかの掟を守り 神の棲む青い淵から流れて来た椀を返しに行く儀式は 現在も伝説の時間も変容してしまったのか 川の時間へ身体ごと浸かる 彼の後をわたしも追って行く 台風が収まりその空模様の変容で光が射して来るところが印象に残る 皆が生き返ったのか とても静謐だが 大変な変化が齎された 自然と人がこれほど一体化した映画には なかなか出会えない とてもこころが清められた この監督は 覚えておきたい キャストも皆 瑞々しく素晴らしかった 特に安田顕 billion light yearsにmusicの入った限定版 一般公開 tweet 2026 05 26 tue 23 10 映画 comment 0 trackback 0 top デリンジャー dillinger アメリカ 1973 ジョン ミリアス 監督 脚本 ウォーレン オーツ ジョン デリンジャー ベン ジョンソン メルヴィン パーヴィス ミシェル フィリップス ビリー フレシェット ハリー ディーン スタントン ホーマー ヴァン メーター リチャード ドレイファス ベビーフェイス ネルソン クロリス リーチマン アンナ セージ ジェフリー ルイス ハリー ピアポント ジョン ライアン チャールズ マクレイ スティーヴ カナリー プリティボーイ フロイド ジョン マルティーノ エディ マーティン ロイ ジェンソン サミュエル カウリー 久々に リック デリンジャーを想い出してしまったわ 印象としては ショーのような 犯罪者神話 映画だ こんなに簡単にあたかも飲みつけの酒屋の暖簾潜ったような感じで銀行強盗を働く ちゃんとできちゃうのね と呆気にとられる しかしたまたま警察が網を張っているようなこともあり その時は派手な銃撃戦となり バッタバッタ死ぬ アメリカ大恐慌時代に 銀行が民衆を虐める悪役みたいに受け取られていたこともあり彼は英雄視される面もあった それもあり アウトロー 反体制 犯罪者 暴力的だが憎めない みたいな感じで 反逆者という立ち位置が近いか 女にももて 魅力的なキャラなのだ 勿論 体制側 fbiなどにとり もっとも厄介な排除対象である だが描き方が とても軽快である意味 コミカルに演出されており 逮捕された後 直ぐに脱獄し その帰りに銀行強盗なんてほぼギャグの世界だ 普通の犯罪映画なら 潜伏し 計画を練り 慎重化が進むのだが またかよのノリで直に銀行に寄る オヤジが一杯やるような軽さなのだ しかし これが続くとこちらとしては心配になり不穏な空気が濃くなってゆく これが続くはずはない という当たり前の気持ちが強まって行くのだから ギャングも警察 fbi側も死人を出しながらも 徐々にジョン デリンジャー一家は追い詰められてゆくことに 疾走の美学であろうか クラシックカーのカーチェイスも加わり小気味よい展開が続き 待ち伏せて破格の撃ちあいである 銃弾がどれだけ消費されたのか 凄まじい量であるはず 一家の次々に重要人物が射殺されてゆく しかしデリンジャーは生き延びる そして逃亡する だがこの軽快さが 死の影をどんどん強くする いつどこで死ぬのか のみが立ち上がってくる 彼の恋人 無理やり攫った女ビリー もあなたが死ぬところは見たくないと泣いていたが その予感が 強まるにつけこちらもドキドキして来る テンポ良い展開にのめり込みつつそれがいつか と待っていると 意外と最後はあっさり片が付いた メルヴィンが奴は映画好きだ 出てきたところを狙い撃つ その通りクラーク ゲーブルの渋い映画を堪能して出て来たところを撃ち殺される デリンジャー自身 自ら破滅へ突っ込んでゆく快楽に生きていたと思う そういう人生を愉しんでいた 激しいカーチェイス 凄まじい撃ちあいそのものが無軌道のエネルギーの放出として魅惑的に映る 暴走の神話 というのがしっくりくる 彼にとっては 充実した愉しい人生だったろうな billion light yearsにmusicの入った限定版 一般公開 tweet 2026 05 25 mon 23 37 映画 comment 0 trackback 0 top 動物界 le regne animal フランス ベルギー 2024 トマ カイエ 監督 ポリーヌ ミュニエ 脚本 ロマン デュリス フランソワ ポール キルシェ エミール アデル エグザルコプロス ジュリア トム メルシエ フィクス ビリー ブラン ニナ サーディア ベンタイブ ナイマ ナタリー リシャール ヴァレリー 新生物への変身は まるでカフカだった 近親者が突然 他者化してしまう 何故そうなるのかは分からないようだ 一切の科学的な説明など挟まれない ただ 淡々と新生物が増えているという状況が描写される その度に混乱が起き 人々は銃などで防衛する 当然撃たれた動物は死ぬ 人間たちは 状況に対ししっかりした対策が組めていないようであった 主人公の高校生も自分が変身し始めている事に気付き 怖れ慄く 動揺は隠せない 何とかクラスメイトの前では 誤魔化そうとするが ちょっとした行為の端々に異化している兆候が見えてしまう 友人には行儀が悪いと注意されるが 一部では気付き始める生徒も出て来る 同級生は新生物を気味悪がったり 排除しようとする者や 隔離か共生するかを議論する者もいる 森を彼らに渡したらどうか と提案する者も 主人公は森に行くことが増え様々な音に気付いてゆく 自分の異化に従い感覚的にも変わって来ているのだ 多くの生態系がそれぞれ固有の音を出していた 大変多くの音が重層して いる 多様な生物系の存在に生々しく気付く 彼の母は既に動物化しており森に潜んでいた 父は息子の変化に気付き 何とか守ろうとするが 体の進行は止めようがない しかし彼は何としても施設には送りたくない そこは彼らにとり監獄に等しい場所となっていることも母の入院を通し知っていたからだ 息子はそれ以前に 鳥化した男と友情を結び 彼がしっかり飛べるようになる手助けを秘密裏に森の湖畔でしていた 飛べない時期の男はたいそう苛立ち暴力的で不安定であったが 飛行に成功してからは 自由を獲得し第二の生を愉しんでいた 主人公も自分の未来を重ねるような眼差しで彼を見詰めていた やはり 中間地点 狭間では生きられないことが ここでもわかる 中吊りでは どこにあっても生き難い コミュニケーションを失ってもある系に組み込まれればそこで生きて行ける つまり何処かの系に属することが どうしても生きる為の前提なのだ 父は どうしても息子が後戻りできないことを察すると 車に乗せて森の深みに行き 行け ここで生きろ と彼を手放す 息子は もうほとんど人間を脱しており 森の深みに喜んで走り去って行く この先は 制度的にも森の人と街の人とで別れて生活を送って行く方向しかないだろう ここまで極端でないにせよ 人間の分断はかなり根深く起きているのも確かだ いたるところ ディスコミュニケーションが蔓延っている 家庭にも職場にも学校にも何処においても社会そのものが分断している 所謂 人間というカテゴリーが崩れてゆく時 社会はどう反応するか である 何が始まりで治療が可能かとかいう問題ではないのだ 説明以前に それは起こってしまっている そして恐ろしいのは 変化が徐々に進行すること 主人公の痛み苦しみは まだ人間でいたい という切実な気持ちからくるもの 誰もが中間状態で苦しむ 確かにそうだ 居場所がないのだから 今まさにわれわれの社会でもそうではないか 適応できない 既存カテゴリへ収まらないものはどうするのか そういう人々が実際に増えている 社会制度は まだそこへ対応できていない 隔離 排除 管理 監禁へと不可避に向かう 異物を不可視化する装置 へ追い込まれる 後は 鳥化した男が飛べるようになるしかない 自分が改めて何者かになることで 自由を得るのだ 新たな系に接続を果たす それが 希望なのだ 別の生への移行 これがカフカのように悲劇に終わらない 希望として掲げられている だから父は お前の生を見出せと涙で解き放ったのだ 他人事ではない 感覚が共有できない 世界認識が違う 恐怖が違う 属する 系 が違うこの社会で 別種族化 がはっきり起きている 人間が動物になる ことより もう既に分かり合えなくなっている 事実にどう向かい合うか 世界には人間以外の秩序も存在する ことに耳を澄ます時が来ている そういう映画であった billion light yearsにmusicの入った限定版 一般公開 tweet 2026 05 24 sun 23 37 映画 comment 0 trackback 0 top 恐怖のまわり道 detour 1945 アメリカ エドガー g ウルマー監督 マーティン ゴールドスミス脚本 原作 トム ニール アル クラブのピアニスト アン サヴェージ ヴェラ ハスケルの元カノ クラウディア ドレイク スー クラブ歌手 アルの恋人 エドマンド マクドナルド ハスケル アルをlaに送る途中で死亡 ティム ライアン エスター ハワード パット グリーソン 不運な出来事に遭遇し警察を避け逃亡を図る噺は映画によくある 本人には過失は無かったのに成り行きで巻き込まれついには警察に追われるパタンだ 当人にも問題があり 最初のボタンの掛け違いで悪循環が止まらず取り返しがつかなくなる そして最後に破滅 この映画その点で まさにフィルム ノワールの傑作と謂えるか よく出来ている 男の正面から困難な現実に立ち向かえない小心さが元凶か 初めに誤魔化さずに 雨の夜に出逢った警官に全てを相談していれば 問題にならなかったかも知れない それを誤魔化し逃げようとしたことで とうとう過失致死の犯罪まで犯してしまう 何事も最初が肝心なのだという教訓としてわたしは捉えた わたしは映画に教訓を求めるタイプではないが この映画を観てつくづくそう思う それにしてもあれだけピアノの腕があれば ナイトクラブのピアニスト以外に稼ぎ口はないものか 同じクラブで唄う女性と恋仲になるが 彼女は野心がありニューヨークからハリウッドに飛び立ってしまう そこでもまだ成功は手にしていないが 彼としてはどうしても彼女に逢いたいという一心で金もないためヒッチハイクで何日もかけてゆく これがそもそもの不幸の始まりであった 彼女が野心に囚われ自分との結婚を延期したところで 縁が無かったと諦めていれば と何処までも遡行できるが やはりトラブルが起きたその時が勝負なのだと思う 今日は何故か物語の構造より 内容のその点にばかり関心が行ってしまう 恐らくわたしも この物語にうまく巻き込まれてしまったのだ この理由をもう少し追ってみると 原因はこの主人公の 弱さ に想える 彼はピアノの才能に恵まれた基本 普通の人である 間違っても人を犠牲にして何かを奪い取ろうなどと考える悪人ではない だが 小心 誤魔化し 逃避 先延ばし 気まずさ回避等の積み重ねが破滅へと繋がってしまう この生々しさが 異様な強度を持って迫り来る為 わたしも呑み込まれた あまりわたしの映画の観方ではないが 今回は特例か これまで観て来たフィルム ノワールにも巻き込まれ型はあったが 大概 冷酷犯罪者 野心家 ファム ファタールが動かす面が多い しかしここでは 本人の弱さと運命が微妙に作用した結果である いや どちらがどうなのかも判然としない 性格か偶然 運命 の帰結か 確かに被害者とも言えず悪人でもないし 遡行してみても分岐点は幾らでもあり 何処かで止められなかったかと考えると この映画では 全てが転落へのシナリオに過ぎないという冷酷さが基調になっている やはりあの偶然 拾った女が急死したハスケルの元カノなんて残酷過ぎた 彼女こそ残虐なファム ファタールだ 折角 ピアノの才能があっても それが本人を救うとは限らない 何というか 強烈な偶然があっても 大変現実的な映画を観たものだ わたしは 転落の感覚に巻き込まれた もうこの時代に映画はあらゆる世界を描き切っているような そんな気がする tweet 2026 05 23 sat 23 23 映画 comment 0 trackback 0 top 暫くは ここにも載せてゆくが fc2から 軸足を完全に他のところに移し そこに記事を載せ始めている これまでの記事も少し手を加えて載せている まだ当分の間 ここにも載せていくが あくまでもついでのレベル 完全移転に将来的になるとは思うが なにせ記事数が多過ぎて難しいところ 心機一転でやるので 移転先は伏せておくので あしからず 但し web上で当ブログを発見して以来 ずっと訪問して来てくださっている方に限り もしよろしければ お知らせします とりあえず tweet 2026 05 23 sat 11 22 現代批評 テクノロジー comment 0 trackback 0 top ガーゴイルズ gargoyles 1972 アメリカ ビル ノートン監督 エリノア カーフ スティーヴン カーフ脚本 コーネル ワイルド ジェニファー ソルト グレイソン ホール バーニー ケイシー スコット グレン ウィリアム スティーヴンス ジョン グルーバー 悪魔が知性を持った怪獣のように描かれていた かつて神のしもべでもあったという超然とした品格は無く 狂暴な生き物という感じなのだ 中世建築には教会を守る魔除けとしてレリーフとして彫られており 神域の境界存在の位置にいた 異形だが秩序側に属するものであったはず その宗教的 象徴的厚みが削がれてこの映画には登場している 寧ろ狂暴な河童みたいなフィギュアなのだ そしてかなり生物的であった 繁殖 種族維持 巣 卵が沢山孵化を待つ 集団行動 高い攻撃性 神聖な存在というより 人類以前から潜伏していた別種族のようでもある オカルト映画の神話 宗教 呪いとの絡みいうより 進化 種 生態 の論理が強調される つまり悪魔よりも 絶滅寸前の異種生命 として現れていた 主人公の博士とその娘と青年たちは 人知を超えた悪に対峙するのではなく 異種生物に襲われる恐怖 に遭遇していたと謂える まさにそういう物語であった 特に翼のある種は 会話も出来 人類史も学んでいる 博士の著書を娘に読ませて内容を吟味していた 読書会である 他の人間は悉く殺されていたが娘は特別講師の役割で誘拐された為 無事であった そして翼のリーダー格は 人類にとって代わる策を考えている 4 500年周期で地上に生まれると博士が説いているが その度に闘いが起こっていてどうにか人類が凌いできたらしい 今回も 博士と娘と不良青年たちの手で辛くも人類が守られたという訳か カーゴイルにいまひとつ 堕天使的荘厳さ が無い為 神に棄てられた異形存在 という悲劇的な流れにはならなかった このテーマで ギレルモ デル トロやベルイマンが撮っていれば 重厚で悲劇的な宗教性の濃い物語になっていたはず 基本 悪そうな河童が暴れ回る映画であった それに尽きるかも billion light yearsにmusicの入った限定版 一般公開 tweet 2026 05 22 fri 23 25 映画 comment 0 trackback 0 top 呪いの家 the uninvited 1944 アメリカ ルイス アレン監督 ドディ スミス フランク パートス脚本 ドロシー マカードル原作 ヴィクター ヤング音楽 レイ ミランド ロデリック フィッツジェラルド ルース ハッセイ パメラ フィッツジェラルド ドナルド クリスプ ビーチ中佐 コーネリア オーティス スキナー ミス ホロウェイ ドロシー スティックニー ミス バード アラン ネイピア スコット医師 ゲイル ラッセル ステラ メレデス 一目惚れする家が手に入れば それは嬉しいに違いない 物件探しはわたしの経験上からもかなり大変な仕事だ このふたりは何かのついでに見つけラッキーである 作曲家の兄と妹が即 購入を決め 有頂天になったところで 家が曰くつきのものだったことを知り 幽霊に実際に悩まされはじめる だが自らの手で除霊してしまう逞しく溌溂とした兄妹なのだ ホラーというよりその家で亡くなった女性の娘を軸にしたミステリーの要素が強いものであった 主演の3人が元気な為 陰湿な雰囲気もなく 前向きにどんどん挑んでゆくところが健康的に感じる よくあるのは 呪われ 精神を蝕まれ 閉塞へ沈むパタンである 最近は特に 昔は違ったようだ 幽霊の怖さより自分の出生の秘密を知りたい娘とそれを助ける彼女の思いの詰まった家を買い取った兄妹の活躍を描く まさに活躍であった とても生気のあるホラーなのだ 結局 彼女は母とされる女性の実子ではなく画家であった夫のジプシーの女性モデルとの間の娘であった 妻はその子を彼女に渡すまいと崖で実の母と揉み合いになり自分が足を滑らせ転落死してしまう 表向きはモデルのジプシー女に不幸な美しい夫人が殺されたということになっていた 霊現象は 妻と娘の本当の母との争いから起きていたようであった 継母と実母と娘その隠された出生から来る明るいホラーメロドラマであるか 現象もその時々で微妙な違いがあり 複雑な複数の想いが感じられるのだ しかしどちらの霊にせよ 娘を二度も崖から落とそうとしたのは 何故なのか 双方にとってその娘は可愛い大切な存在のはず 奪いたい 手元へ戻したい 真実を知らせたい 誰にも渡したくない等々の複雑な衝突の結果であるのか 確かに感情の暴走という現象は起こり得る 確かに44年にこの撮影 演出は素晴らしい 蝋燭の炎のコントロールとエクトプラズマの生成など実に巧みであった 女の幽霊の声が少し大きすぎた気はしたが ミモザの香りの強調も 五感を意識させより感覚的に映画世界に没入させる効果はあった 結局 夫が浮気して出来た子供を巡る悲劇の事件から端を発していたことが分かる そして娘に自分の存在を認知させたい本当の母の霊とそれを阻もうとする母の霊のそれぞれの意志表出が描かれていた 執着というべきか 成程 それを香り 光 声 炎 空気で巧みに表現していたのか 強い思惑の絡み合いはどこでも存在する それに巻き込まれかなりのエネルギーを消費することも少なくない ここでは それを霊現象に繋げ その解決に当事者たちは降霊術まで行う こっくりさんがすんなりと霊の存在をあからさまに示すのが返って興ざめであったが この映画 登場人物が元気で前向きな上にユーモアもある為 暗い場面でも暗さを感じさせない そして兄と若い娘の恋愛も成就させてハッピーエンドに持ち込む ホラー要素はあるにせよ明るいカラッとした作品に想えた 特に最後 兄が彼女の継母の霊に向けて蝋燭を投げつけ決別の言葉を告げると すっと消えてしまう これほど潔い霊もめずらしかった すっきりと終わった 最近の霊はこうはならない 果てしなく憑いて来る 幾らでも蘇る 始末に負えない 古い映画は 新鮮に映る billion light yearsにmusicの入った限定版 一般公開 tweet 2026 05 21 thu 23 14 映画 comment 0 trackback 0 top home next 56億7千万光年 in 5 67 billion light years billion light years music カテゴリ 思想 自然学 710 思想 152 現代批評 テクノロジー 86 it 49 宇宙 自然 415 ufo 3 チャネリング 3 美術文芸 3474 絵画 182 映画 3044 写真 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