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(2), name (2), オテロイ (2), oteroi (2), complete (2), アガベ原種 (2), 名品図鑑 (2), agaves (2), copyright, rights, reserved, fc2ad, powered, blog, この人とブロともになる, ブロとも申請フォーム, qrコード, 天気予報コム, カレンダー, このブログをリンクに追加する, 管理画面, stay, home, fullsun, いろいろ園芸, ギムノ, フォト, プロムナード, 学芸員の独り言, さぼちゃんマイラブ, かくたす, さきゅれんつ, polyhedron, 声とギター, 植物を実生から育てる, gymnocalycium, 趣味のサボテン, niku, kichi, hitomi, page, 日々の泡, jiji, カクタス, へんてこりーな, tres, webシャボテン誌, 画像投稿掲示板, homepage, instagram, リンク, 初心者は真似て覚える, キリンウチワ接ぎの巻, 緑のローソクと緑のたぬき, 最新トラックバック, taltal, 最新コメント, swedish, spanish, russian, portuguese, brazilian, italian, dutch, french, german, greek, korean, chinese, 自動webサイト翻訳, 多言語, google自動翻訳, 月別アーカイブ, 未分類, 日本の野生植物, その他の園芸植物, 本などの紹介, 訪問記, 栽培技術, 鉢など, 我が家の一点モノ, 種まき, と育成, 季節の話題, 花日記, 自生地の旅, サボタニ, その他の多肉植物, バルブ, 塊茎塊根, ガガイモ, ユーフォルビア, 灌木状メセン, 玉型メセン, ハオルチアなど, そてつ, その他の南米サボテン, オプンチア類, ギムノカリキウム, コピアポア, エリオシケ, マミラリア, エスコバリア, その他の北米サボテン, 北米小型サボテン, 牡丹類, 北米強刺サボテン, 難物サボテン, pedio, sclero, 多肉植物全般, サボテン属別解説, カテゴリ, 全ての記事を表示する, 全記事表示を読む, 最新記事, author, 沙漠植物を中心に, 世界中の面白い植物を栽培中, 主に種子からの育成に力を入れています, 植物とのつきあいは, 幼少時代から40年, シャボテン新図鑑, ハビタットスタイル, ビザールプランツと生きる, 以上日本文芸社, 多肉植物サボテン語辞典, 主婦の友社, プロフィール, 次のページ, ホーム, ここは世界でもっとも有名なサボテン自生地のひとつ, とりわけコピアポア属の故郷を旅する人たちにとっては聖地と言ってもいい, そんな場所です, 南米サボテンの碩学リッター, も訪れたし, コピアポア研究の第一人者シュルツ, の本にも掲載されています, 最近ではbs, nhkの番組で俳優の滝藤さんも訪ねたそうです, とにかく, 砂漠の平原に無数のコルムナアルバ, が一斉に群立するさまは, 一大スペクタクルと言って過言ではありません, サボテンに限らず植物や野生生物が好きな人なら, 誰でも心に刻まれる風景でしょう, とはいえ, 観光のついでに気楽に訪ねられる場所ではありません, チリ北部アントファガスタ州にあるパンデアスカル国立公園, parque, nacional, pan, azúcar, のはずれにあり, ここに行くためには舗装路からはずれて砂塵舞うダートロードを小一時間走る必要があります, 内陸の乾ききった砂漠から, 海岸線に向かう未舗装路を走って行くと, 海からの霧が這い上るのに適した浅い谷に, 黒いヒゲのようなものが無数に密生しているのが見えてきます, そのすべてがコピアポアです, いったい何個体あるのか, どの株も一斉に北, 南半球で太陽が照らす方向, に傾いでいるので, 異世界に入り込んだような感覚にとらわれます, この谷筋には, 大小さまざまなコルムナアルバが不思議な等間隔を保って群落を構成しています, 果てしない年月を生きてついには地面に倒れてしまった巨木の一方で, 直径数センチの小株の姿もあります, アタカマには世代交代が止まって滅びのプロセスに入ったコピアポアの群落も数多くありますが, ここは各世代が揃っているのでまずまず健全な部類です, そして, ここのコルムナアルバは刺が漆黒で美しいのですが, よく見ると, 出たばかりの新しい刺は褐色から黄色のものが多い, 下の写真は素晴らしい黒刺のコルムナですが, 成長点付近の刺をよく見て下さい, 黄色いのがわかりますか, 実は黒いのは刺の地色ではなく, 霧による高い湿度で藻類が付着するためと考えられています, 日本で実生したコルムナの刺が黄色いのは当然のことなのです, もちろん, 刺の地色が黒い群落も稀ですが存在します, ところで, コピアポアの最大の魅力はその圧倒的な風格にあります, 骨のように白く硬いボディに漆黒の錐のような刺を並べた黒王丸, 孤竜丸に人気が集まるのは故あることです, そしてその風格の正体は何かといえば, 圧倒的な歳月の重みなのだと, 私は感じています, そのことを端的に伝えたいと思って, この場所ならではの, ある写真を撮ってきました, あとに続く写真もあわせてご覧ください, まずいちばん上の写真は, 2025年の10月に私が撮影したものです, 正確には, お願いして友人に撮ってもらったもの, 南米のサボテンについて, 現地踏査に基づいた最初の体系的な分類を行ったf, リッター, の書籍に掲載されている写真と同じ場所です, 去年地点を特定できたので, 今年ほぼ同じアングルで撮影しました, 2枚目のモノクロ写真がそのリッターの歴史的一枚です, おそらく1960年代の後半に撮影されたもので, 柱サボテンの形状や背景の山並みで同地点と断定できます, その下はおなじみ, their, environment, の著者, シュルツ, がやはり同じ場所で撮った写真で, 1990年代のもの, シュルツは時代の異なる2枚の写真に映り込んだ植物の比較, を行っています, 次の写真を見て下さい, リッターの写真と私の写真, 2枚を比較した画像です, リッターの撮影時からおよそ60年が経っています, シュルツの写真からでも30年です, リッターの写真, 私の写真, どちらも人物の手前に同じ2株のコルムナアルバが写っています, 青い丸で囲った植物, 60年という時間経過のなかで, どのくらい成長しているかわかりますか, 目に見えて成長している感じはありません, わずか数センチ高さが伸びているかどうか, 人物と一緒に写る柱サボテンもわずかしか伸びていません, アタカマのサボテンの成長速度がいかに遅いのかがよく分かると思います, 先ほど写真を示した直径数センチの, でさえも, おそらくは私たちよりも長く生きていると言えそうです, となれば, 寝そべった巨大なコルムナアルバはいったい何年生きているのか, この大きさでありながら屋久杉やジャイアントセコイヤと同じくらいの樹齢かも知れません, 鉢植えサイズのコピアポアにさえも圧倒的な風格があるのは, それが理由です, オレンジの丸については後述します, 以前も書きましたが, 現代のコピアポアはそもそも毎年コンスタントに生育できる環境にありません, 何年かに一度, 下手をすれば十数年に一度, まとまった降雨があった年に新刺を伸ばして成長し, 雨のほとんど降らない何年かは, じっと耐えるような生き方をしていると考えられます, 比較写真はその証左と言えるでしょう, もちろんこれが, コピアポアにとって真の意味でデフォルトの環境かどうかはわかりません, 数百年前か, 数万年前なのか, かつて降雨が多くて旺盛に成長できる時代があった可能性はあります, 言えるのは, 少なくともこの60年の間は, 彼らにはわずかの生育機会しかなかったということです, それを人間活動による温暖化の結果と断じる根拠はここでは示せません, アタカマ北部のほぼ全域で乾燥が著しく進み, 多くのコピアポアやエリオシケの群落が縮減ないしは絶滅に近い状態にあることは事実です, ところでもうひとつ, 60年前と現在の2枚の写真を比べてわかることがあります, オレンジの丸, コピアポアのなかに枯れたものと消滅したものが多くあることです, 枯れたのは, 生育環境が厳しくなっていることと関連づけられますが, 消えたものはどうしたのか, 砂漠環境では遺体の分解速度が遅いため, 枯れ株も長期間残存します, 写真にはただ消えているものがあります, いったいどこに行ったのか, 痕跡もなく姿が消えた植物は, 誰かに盗掘され, 持ち去られた可能性が高そうです, 上の写真のような, 手ごろなサイズ, の孤竜丸は, 盗掘の高いリスクにさらされているのではないでしょうか, たしかに, コピアポアの野生株には圧倒的な風格と魅力があり, それを我が物にしたいという思いは, 人間の業として誰にもあるのだと思います, 実際に自生地を訪れ, 過酷な環境を生き抜いているコピアポアたちを目の前にしたとき, 彼らを鉢に閉じ込めて私物に囲うことの空しさを痛感します, 私の栽培場にも20世紀にkarelknize, が輸出したコピアポアの原産地球があります, 自生地の旅から帰って, 温室で彼らに対面したときのなんともいえない気持ち, 彼らはそもそも誰のものでもなく, 誰のものにすることもできない存在であること, 私の棚にあったとしても, 決して私の所有物にはならないのだという感覚です, 彼らは人の営みとは関わりなく, 遥か遠いアタカマ砂漠で数十年数百年を生きたのであり, その物語には私が入り込む隙間は微塵もない, 鉢に閉じ込めた彼らの無限の沈黙をまえに, ただ悄然とするほかありません, 最後にご覧いただくのは, まだ若いコルムナアルバ, 孤竜丸です, 上の写真の株は15年, 下の写真は25年経っています, どちらも自生地から連れ去られたものではなく, 私が種子を蒔き, 遠い自生地への憧憬をこめてhabitatstyleと呼んで, 故郷と同じ花崗岩の砂で植えつけ育てているものです, 25年の孤竜はすでに開花していますが, 15年の方はまだ花も咲きません, 十年二十年がコピアポアにとってどれほど僅かな歳月なのかが伝わると思います, もちろん他の方の栽培場ではもっと早く大きく育つことと思いますが, これでも自生地に比べれば格段に穏やかな環境で, ストレスなく育ってきた植物です, だから風格もまだまだ, 先の野生の小苗と比べてもらえれば違いは明らかですよね, もし結果だけを求めるなら, この植物を野生と同じ風格あふれる株に育て上げることは, 私の人生では不可能です, たぶんいま25歳の人でも同じことだと思います, 私たち人間ひとりひとりの生きる物語より, コピアポアの物語は遙かに大きなスケールで回っているからです, そしてそれこそが, 私たちが彼らに畏敬の念を感じる理由ではないでしょうか, コピアポアの栽培は想像力を試される園芸です, この若くて小さなコピアポアの25年の物語を, 私はずっと見てきました, たった25年ですが, 彼らがひと春ごとに数本の刺を伸ばし, 少しずつ白さをまとう歳月に向き合ってきました, 矢のように過ぎる一瞬の季節でしたが, そのすべてをともにして, 私は老いました, だから私は, この鉢を小さな自生地と呼ぶことを許されていると感じます, そしていつも, この鉢の向こう側に, アタカマの谷筋を埋め尽くす, 千年を生きた孤竜たちの幻像を見るのです, imagine, beyond, potted, hand, sized, specimen, please, leave, where, belongs, unique, individuals, also, grow, change, note, blue, orange, circles, 1990s, late, 1960s, est, autumn, appearing, new, spines, are, amber, caramel, color, small, young, how, has, lived, massive, ancient, specimens, have, fallen, over, tilting, sun, north, countless, whiskers, cacti, long, desert, distant, most, famous, 高みだけにあり, 輝く存在には, どうしても憧れが募る, そこには抗いがたい引力がある, その植物との出会いを長いあいだ待ち望んでいた, 決定的瞬間はいつも突然やってくる, およそ人を寄せつけない垂直の断崖に, ひときわ光を放つものが見える, 遠く離れてなお, 確かな輪郭をもっている, 間違いない, ようやく到達したのだ, 光り輝くコピアポアが息づく場所に, 黒王丸, 黒士冠, コピアポアの大半は海岸沿いのなだらかな丘陵や, ときに海岸山脈の斜面に生える植物です, 多くのツーリストが彼らを求めて旅するルートには, その植物はありません, ほかのコピアポア群落からは遥かに遠いアンデスの急峻な山岳地帯, ほとんど崖と言える切り立った岩場にだけ生育しているからです, 比類なき輝く黄金刺のコピアポアは, アンディナ, と呼ばれています, その名はアンデス山脈に由来します, 学名として記すと, このようにコピアポア, コキンバナの亜種とされることもあるし, 現時点のキューガーデン, powo, 見解では, コキンバナのシノニムとされています, しかし典型的なコキンバナの産地からは大きく隔たって, ほぼ孤立した島状の分布域を持っています, 黄金刺のコピとして知られていますが, やや標高の低いエリアには赤刺の群落や灰色刺の群落, 別種とする見解もある, も存在し, これらもかなり魅力的なコピアポアです, しかし, 最高に印象的な金色の個体群はいちばん奥地の標高の高い場所まで行かないと見ることが出来ません, アンディナの故郷は, 乾ききったアタカマの平地をこえ, アンデスの山中へと分け入ったあたりです, 原記載によるとタイプ産地はアタカマ州のある町から85キロの奥地とされていますが, どうやってそこに行けばいいのかはわからない, 過去の旅でも未舗装路を走って試行錯誤しましたが, めぼしい植物はなかった, 今回は四輪駆動車を使い, さらに奥地へと, 彼らに出会うためだけに延々とドライブしました, アンデスに向かって標高をあげながら右に左にカーブが続くダートを, 砂埃をあげて走りつづけました, コピアポアはしばしばアタカマ砂漠の植物と言われますが, 正確にはチリ海岸砂漠に集中して分布しています, チリ北部では, 太平洋ギリギリまで海岸山脈が迫っていて, この海沿いの壁のような山に湿った空気があたり, 霧を発生させます, この海岸山脈はしばしばアンデスと誤解されていますが, 内陸にある本来のアンデスとは異なる山系です, ほぼすべてのコピアポアは, この海岸山脈から海にかけての斜面に生育しています, そして海岸山脈から東の内陸は, 海からの霧も届かない不毛の平原です, ここが真の意味のアタカマ砂漠ということになります, このサボテンも生えない荒野からさらに東側の内陸には, 高峰を連ねるアンデス山脈が横たわっています, アンディナが生えているのは, この真のアンデスの入口あたりで, 海岸からは遥かな内陸になります, 生えている場所だけ考えても, 特別なコピアポアであることがわかります, たどりついた自生地は, アンデス山麓と言っていい場所, 周囲に人里はむろん, 途中すれ違う車もありませんでした, 標高こそ1300mほどですが, その先には5000m級の高峰が聳えています, 海岸砂漠の穏やかな風景とはまったく異質な, 灰色の尖った岩々が連なる険しい山景, 植生も極めて貧弱で荒涼としています, アンディナはいったいどこにいたのか, 平地はもちろん, ちょっとした斜面にさえも, その姿はありません, ほぼ垂直に近い切り立った崖, 露出した岩と岩の隙間に嵌りこむように生育しています, 見上げると眩暈がしそうな高みにだけ生えているのです, 近づきたくても, ロッククライミングでもしない限り, その場所へのルートがない, しかしよく探してみると, 稀に岩山を攀じ登って接近できそうな個体がある, 目の前に素晴らしいものがあると, 危険を危険と感じなくなってしまうのかも知れません, 気がつくと, 目がクラクラするような場所に立っていました, 同行者のひとりが崖下から手を振っています, 賢明な判断です, 新刺を伸ばし, 花の咲いている個体もあり, ベストシーズンに出会えたのだと感じました, いつまででもそこにいたい気持ちのまま岩山を後にしました, 崖を下りる帰りの方が怖かったのは言うまでもありません, アンディナはコキンバナの主たる個体群からは50キロ以上隔たって分布しています, 海岸のコピは毎朝の濃霧で潤され, 地衣類に覆われているようなこともありますが, アンディナはどうやって水を得ているのか, アンデス本峰は目前ですが, この標高帯ではそれほど降水量の増加は見込めないと思います, 付近の気象データを参照しても, ほぼ降雨の記録がありません, 何人かのエキスパートは, アンディナも他のコピアポアと同様に海からの霧に依存していると書いています, 海からは100キロ近くありますが, 谷筋づたいに霧が海岸山脈を越えて, さらに不毛のアタカマも通り越して, この場所まで這いのぼってくることがあるそうです, しかしここでは平地には質量のある植物はありません, ある程度の高さがある険しい岩山の崖面だけに, アンディナがあります, 入り組んだ岩肌が遥か運ばれる微かな海霧の水分をトラップするのか, あるいは寒暖差による結露を集めるニッチがそこにあるのだと考えられます, 出会ったアンディナはいずれもみずみずしく新刺をのばし, 蕾を膨らませ開花していました, 去年一年間でいちばん素晴らしい時間でした, 一度出会ってしまったら, また会わずにはいられない, これからの未来, 幾度もここを訪ねると思います, この植物には, ガラス温室ではなくて, アンデスの澄み渡った空気のなかで出会いたい, それだけの価値があります, この素晴らしい体験を, 多くの人と分けあいたいです, emerges, crevices, rock, grows, there, was, just, for, flowering, season, growing, sheer, cliffs, driving, leading, golden, found, rugged, rocky, foothills, オテロイが, 正しい学名ではなくなり, これからはギルベイが正名, になる, 植物分類の総本山が, そんな方針を示しました, オテロイといえば, アガベ人気の中心にある植物, その名前が変わるというのは, なかなかショッキングが出来事です, 最近になって, 最も信頼される植物学名データベースであるpowo, plants, online, の表記が正名, ではなくなり, ギルベイ, gilbeyi, の異名, シノニム, に配置変えされました, すでに, で検索すると, acceptedの表記が消え, synonym, gilbeyiと表示されるのが確認できます, つまり, オテロイはギルベイと呼びましょう, という宣言がなされたわけです, 園芸界では, チタノタとオテロイをどう区別するかが長年の議題でした, 私の本, やジェレミー, ジェフの翻訳書, チタノタ, オテロイ論争は結構掘り下げてきたのですが, そもそもオテロイはギルベイなんだってば, っていうのは, 突然横から飛んできたボールのようで, 多少驚いています, powoが認めた以上, 今後はこの呼び方がスタンダードになっていく可能性が高く, 書き手としては読者に対しても補足しておかなければ, と思いました, オテロイとはギルベイのことである, という主張は, 2025年に発表された, flora, del, valle, tehuacán, cuicatlán, テウアカン, クイカトラン渓谷植物誌, という論考で示されたものです, 主著者のガルシア, メンドーサ, garcía, mendoza, はメキシコでフィールドというフィールドを歩き尽くし, 多数の新種を記載している人物で, 現在のアガベ研究の中心的存在です, 遺伝子解析により既存のアガベ分類を大きく改編した歴史的論文, phylogeny, diversification, rate, divergence, sensu, lato, 拙著でも詳しく紹介していますが, この論文をjiménez, barronと共に発表した人物であり, powoがその説を採用したのも驚くにはあたりません, ちなみにpowoは新しい学名記載をなんでも受け入れるわけではなく, それなりの根拠があるか, 学術的な評価, 今後の定着可能性などを慎重に検討したうえで対応を決めます, この新分類も2025年に発表されましたが, 受け入れまでは一定の時間がかかっています, そしてpowoは学会や関連業界などの反応を見て, 対応を改めることが時折あります, たとえばかつてマンフレダ属, manfreda, など近縁の各属をアガベ属に統合する見解, 大アガベ属, を採用しましたが, 各界からかなりの異論が出ました, 遺伝子解析の結果を踏まえた正しい判断ではありましたが, マンフレダはその後, powo上でも元の独立属に戻されています, このあたりは, powoが自分たちの判断の影響の大きさをよく理解している証左でもありますね, このオテロイ, ギルベイ論文の内容は, 近頃の分類変更に多い遺伝子解析の結果の反映ではなく, フィールドワーク及び古典的な形態分析, そして文献調査, 再解釈などによるものです, オテロイはグレッグ, スターら, starr, davis, が2019年にチタノタから分離して別種として記載した比較的新しい名前, 今回メンドーサらははるか19世紀まで遡り, 最近まで疑問名, 要件が足らずそのままでは成立しない学名, だったギルベイに注目しました, ギルベイは1873年にヨーロッパの園芸業者, haage, schmidt, が記載したものですが, 産地や標本が不明確でした, このためジェントリー, gentry, もギルベイを疑問名, nomen, dubium, としていますし, かつてはメンドーサ自身もギースブレイティ, ghiesbreghtii, のシノニムとして扱っていました, 私の本はこの分類を踏襲して, ギースブレイティと並べてギルベイと呼ばれている植物を掲載しています, 日本でそう呼ばれている標本, またジェレミーの本はジェントリーの分類がベースなのでギルベイは載っていません, 索引に名前だけはある, 今回の調査で, メンドーサらは標本庫を丁寧に検分し, 10年にもわたり現地踏査を行い, 住人などの聞き取りを通じて当時の交易路, 植物も運ばれた, なども調べ上げ, 諸々の文献の批判的検討も重ねた結果, 原記載におけるギルベイの産地, tehuaca, が当地のオンド川, río, hondo, 流域を指す可能性が高いと推定しました, このオンド川流域は, まさにスターらがオテロイを記載した場所でもあります, メンドーサらは原記載の記述と図版を読みとき, ギルベイとして記されているアガベが, オンド川流域で現在見られる植物, またオテロイのタイプ標本と形態的にも地理的にも一致すると判断しました, オテロイが19世紀にギルベイと呼ばれた植物であるのなら, 先につけられた名前であるギルベイの方が優先されて正名になります, 学名には先取権の原則がある, 一方のオテロイは異名に事実上, 格下げ, された格好になりました, この研究は, 遺伝子を読んで系統や近縁関係を評価するというものではなく, 100年以上前の人が名付けたギルベイという植物の正体を追い求めると言う, 物語解釈というか, 多少文系的色彩も濃い研究といえます, そもそもギルベイ, あるいはオテロイ, という分類群を種として設定するのが妥当なのか, その範囲はどう規定すべきか, チタノタやほかの近縁種との関係をどう見るか, といった領域には深く踏み込んでいません, このあたりの精緻化には, さらに広汎なサンプルを用いた分子系統学的な研究が必要になるでしょう, ところでアガベ界隈では, ギルベイはホリダ的な風貌のアガベと認識されていて, 画像検索してもそのような姿の株ばかりが表示されます, ギルベイそのものが詳細不明だったので仕方ないことですが, そもそも原記載者がギルベイと名付けたものと, 実際にその名前で流通している植物は別モノである可能性が高そうです, これは園芸界あるあるで, 学名で植物を取り扱いながら, その記載内容を多くの人が知らず, 現物優先で語られるという傾向はアガベに限りません, 最近になってやっとチタノタとオテロイを分けることが定着したのに, 今すぐにオテロイの名札をギルベイに書き換える人は多くないでしょう, ネームドギルベイ, がイベントやオークションに並ぶ世界も想像しづらいし, オテロイはオテロイ, それはそれで良いと思います, 自分はオテロイと呼んでいるが, 学術的正名はギルベイに変わった, と知っておくことは割と重要です, サボテンやランなど, 過去に数多くあった学名変更もそうでしたが, 園芸界にも影響は徐々に出てきます, powoにならって各国の公的機関などがギルベイを正名として採用すれば, 行政上の手続きが徐々に変わります, citesや検疫証明書などでは原則正名の記載が求められるので, 輸出入の場面ではギルベイと呼ばれることになるかも知れません, 国内外の植物サイトなどでも, ギルベイへの名称更新が進むでしょうし, 一部のナーセリーでは今のオテロイをギルベイの名で販売するかも知れません, そうなると, いま現在ギルベイと呼ばれているアガベ, 園芸ギルベイ, とオテロイ, 学術ギルベイ, の違いによる混乱も起きそうです, 背景を知っていれば適切に対処できます, 最新の知見は知っておくにこしたことはありません, ちなみにこの論文には他にも興味深い内容があって, これまでケルチョベイ, kerchovei, などのシノニム扱いだったディシムランス, dissimulans, を独立種として認めたり, これもpowoに反映済み, 長年原産地不明とされていたフランゾシニー, franzosinii, がオアハカ州ミステカ, アルタ, mixteca, alta, で農業的に栽培されていることを特定しました, 所在不明となっていたチタノタのホロタイプ標本にかわり, 新たにレクトタイプも選定, 指定しています, ちなみにチタノタの種としてのステータスには変更ありません, この論文, 無料でダウンロードできるので, お時間があればぜひ読んでみてください, と翻訳書, こちらもぜひ, ギルベイ原記載に添えられたペン画, ううむ, オテロイと言われればオテロイか, こちらはオテロイ, ギルベイ論文のスクショ, スペイン語です, ギルベイには, の表記, 別ページのシノニムリストにオテロイがある, powoのページ, オテロイから, が消えギルベイのシノニムに, これからはギルベイ, サボテンと多肉植物, ソテツにヤシ, ハオルチア, メセン, 美しい植物, 珍しい植物, 変な植物, 偉大な植物, 人生を奪う植物, それらにまつわる日常と非日常,


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shabomaniac 沙漠の旅 サボテンと多肉植物 ソテツにヤシ アロエ アガベ ハオルチア メセン ブロメリア コーデックス 美しい植物 珍しい植物 変な植物 偉大な植物 人生を奪う植物 それらにまつわる日常と非日常 オテロイはギルベイだった 新分類を読み解く アガベ オテロイが 正しい学名ではなくなり これからはギルベイが正名 accepted name になる 植物分類の総本山が そんな方針を示しました オテロイといえば アガベ人気の中心にある植物 その名前が変わるというのは なかなかショッキングが出来事です これからはギルベイ 最近になって 最も信頼される植物学名データベースであるpowo plants of the world online で オテロイ agave oteroi の表記が正名 accepted name ではなくなり ギルベイ agave gilbeyi の異名 シノニム に配置変えされました すでに agave oteroi で検索すると acceptedの表記が消え synonym of agave gilbeyiと表示されるのが確認できます つまり 今後 オテロイはギルベイと呼びましょう という宣言がなされたわけです 園芸界では チタノタとオテロイをどう区別するかが長年の議題でした 私の本 agave complete アガベ原種 名品図鑑 やジェレミー ジェフの翻訳書 agaves でも チタノタ オテロイ論争は結構掘り下げてきたのですが いや そもそもオテロイはギルベイなんだってば っていうのは 突然横から飛んできたボールのようで 多少驚いています ただ powoが認めた以上 今後はこの呼び方がスタンダードになっていく可能性が高く 書き手としては読者に対しても補足しておかなければ と思いました powoのページ オテロイから accepted が消えギルベイのシノニムに ギルベイには accepted 正名 の表記 別ページのシノニムリストにオテロイがある この オテロイとはギルベイのことである という主張は 2025年に発表された flora del valle de tehuacán cuicatlán テウアカン クイカトラン渓谷植物誌 という論考で示されたものです 主著者のガルシア メンドーサ garcía mendoza はメキシコでフィールドというフィールドを歩き尽くし 多数の新種を記載している人物で 現在のアガベ研究の中心的存在です 遺伝子解析により既存のアガベ分類を大きく改編した歴史的論文 phylogeny diversification rate and divergence time of agave sensu lato は 拙著でも詳しく紹介していますが この論文をjiménez barronと共に発表した人物であり powoがその説を採用したのも驚くにはあたりません ちなみにpowoは新しい学名記載をなんでも受け入れるわけではなく それなりの根拠があるか 学術的な評価 今後の定着可能性などを慎重に検討したうえで対応を決めます この新分類も2025年に発表されましたが 受け入れまでは一定の時間がかかっています そしてpowoは学会や関連業界などの反応を見て 対応を改めることが時折あります たとえばかつてマンフレダ属 manfreda など近縁の各属をアガベ属に統合する見解 大アガベ属 を採用しましたが 各界からかなりの異論が出ました 遺伝子解析の結果を踏まえた正しい判断ではありましたが マンフレダはその後 powo上でも元の独立属に戻されています このあたりは powoが自分たちの判断の影響の大きさをよく理解している証左でもありますね こちらはオテロイ ギルベイ論文のスクショ スペイン語です このオテロイ ギルベイ論文の内容は 近頃の分類変更に多い遺伝子解析の結果の反映ではなく フィールドワーク及び古典的な形態分析 そして文献調査 再解釈などによるものです オテロイはグレッグ スターら starr davis が2019年にチタノタから分離して別種として記載した比較的新しい名前 種 ですが 今回メンドーサらははるか19世紀まで遡り 最近まで疑問名 要件が足らずそのままでは成立しない学名 だったギルベイに注目しました ギルベイは1873年にヨーロッパの園芸業者 haage schmidt が記載したものですが 産地や標本が不明確でした このためジェントリー gentry もギルベイを疑問名 nomen dubium としていますし かつてはメンドーサ自身もギースブレイティ a ghiesbreghtii のシノニムとして扱っていました 私の本はこの分類を踏襲して ギースブレイティと並べてギルベイと呼ばれている植物を掲載しています 日本でそう呼ばれている標本 またジェレミーの本はジェントリーの分類がベースなのでギルベイは載っていません 索引に名前だけはある ギルベイ原記載に添えられたペン画 ううむ オテロイと言われればオテロイか 今回の調査で メンドーサらは標本庫を丁寧に検分し 10年にもわたり現地踏査を行い 住人などの聞き取りを通じて当時の交易路 植物も運ばれた なども調べ上げ 諸々の文献の批判的検討も重ねた結果 原記載におけるギルベイの産地 tehuaca が当地のオンド川 río hondo 流域を指す可能性が高いと推定しました このオンド川流域は まさにスターらがオテロイを記載した場所でもあります メンドーサらは原記載の記述と図版を読みとき ギルベイとして記されているアガベが オンド川流域で現在見られる植物 またオテロイのタイプ標本と形態的にも地理的にも一致すると判断しました オテロイが19世紀にギルベイと呼ばれた植物であるのなら 先につけられた名前であるギルベイの方が優先されて正名になります 学名には先取権の原則がある 一方のオテロイは異名に事実上 格下げ された格好になりました この研究は 遺伝子を読んで系統や近縁関係を評価するというものではなく 100年以上前の人が名付けたギルベイという植物の正体を追い求めると言う 物語解釈というか 多少文系的色彩も濃い研究といえます なので そもそもギルベイ あるいはオテロイ という分類群を種として設定するのが妥当なのか その範囲はどう規定すべきか チタノタやほかの近縁種との関係をどう見るか といった領域には深く踏み込んでいません このあたりの精緻化には さらに広汎なサンプルを用いた分子系統学的な研究が必要になるでしょう ところでアガベ界隈では ギルベイはホリダ的な風貌のアガベと認識されていて 画像検索してもそのような姿の株ばかりが表示されます ギルベイそのものが詳細不明だったので仕方ないことですが そもそも原記載者がギルベイと名付けたものと 実際にその名前で流通している植物は別モノである可能性が高そうです これは園芸界あるあるで 学名で植物を取り扱いながら その記載内容を多くの人が知らず 現物優先で語られるという傾向はアガベに限りません 実際 最近になってやっとチタノタとオテロイを分けることが定着したのに 今すぐにオテロイの名札をギルベイに書き換える人は多くないでしょう ネームドギルベイ がイベントやオークションに並ぶ世界も想像しづらいし オテロイはオテロイ それはそれで良いと思います 一方で 自分はオテロイと呼んでいるが 学術的正名はギルベイに変わった と知っておくことは割と重要です 拙著 agave complete アガベ原種 名品図鑑 と翻訳書 agaves こちらもぜひ サボテンやランなど 過去に数多くあった学名変更もそうでしたが 園芸界にも影響は徐々に出てきます powoにならって各国の公的機関などがギルベイを正名として採用すれば 行政上の手続きが徐々に変わります citesや検疫証明書などでは原則正名の記載が求められるので 輸出入の場面ではギルベイと呼ばれることになるかも知れません 国内外の植物サイトなどでも オテロイ ギルベイへの名称更新が進むでしょうし 一部のナーセリーでは今のオテロイをギルベイの名で販売するかも知れません そうなると いま現在ギルベイと呼ばれているアガベ 園芸ギルベイ とオテロイ 学術ギルベイ の違いによる混乱も起きそうです でも 背景を知っていれば適切に対処できます 最新の知見は知っておくにこしたことはありません ちなみにこの論文には他にも興味深い内容があって これまでケルチョベイ a kerchovei などのシノニム扱いだったディシムランス a dissimulans を独立種として認めたり これもpowoに反映済み 長年原産地不明とされていたフランゾシニー a franzosinii がオアハカ州ミステカ アルタ mixteca alta で農業的に栽培されていることを特定しました また 所在不明となっていたチタノタのホロタイプ標本にかわり 新たにレクトタイプも選定 指定しています ちなみにチタノタの種としてのステータスには変更ありません この論文 無料でダウンロードできるので お時間があればぜひ読んでみてください テーマ サボテン 多肉植物 観葉植物 ジャンル 趣味 実用 2026 08 17 アガベ ユッカなど コメント 1 トラックバック 0 pagetop アンデスの黄金 copiapoa andina in habitat 高みだけにあり 輝く存在には どうしても憧れが募る そこには抗いがたい引力がある その植物との出会いを長いあいだ待ち望んでいた 決定的瞬間はいつも突然やってくる およそ人を寄せつけない垂直の断崖に ひときわ光を放つものが見える 遠く離れてなお 確かな輪郭をもっている 間違いない ようやく到達したのだ 光り輝くコピアポアが息づく場所に a golden cactus found only on the rugged rocky foothills of the andes 黒王丸 孤竜丸 黒士冠 コピアポアの大半は海岸沿いのなだらかな丘陵や ときに海岸山脈の斜面に生える植物です 多くのツーリストが彼らを求めて旅するルートには その植物はありません ほかのコピアポア群落からは遥かに遠いアンデスの急峻な山岳地帯 ほとんど崖と言える切り立った岩場にだけ生育しているからです 比類なき輝く黄金刺のコピアポアは アンディナ と呼ばれています その名はアンデス山脈に由来します 学名として記すと copiapoa coquimbana ssp andina このようにコピアポア コキンバナの亜種とされることもあるし 現時点のキューガーデン powo 見解では コキンバナのシノニムとされています しかし典型的なコキンバナの産地からは大きく隔たって ほぼ孤立した島状の分布域を持っています 黄金刺のコピとして知られていますが やや標高の低いエリアには赤刺の群落や灰色刺の群落 別種とする見解もある も存在し これらもかなり魅力的なコピアポアです しかし 最高に印象的な金色の個体群はいちばん奥地の標高の高い場所まで行かないと見ることが出来ません driving a dirt road leading toward the andes アンディナの故郷は 乾ききったアタカマの平地をこえ アンデスの山中へと分け入ったあたりです 原記載によるとタイプ産地はアタカマ州のある町から85キロの奥地とされていますが どうやってそこに行けばいいのかはわからない 過去の旅でも未舗装路を走って試行錯誤しましたが めぼしい植物はなかった 今回は四輪駆動車を使い さらに奥地へと 彼らに出会うためだけに延々とドライブしました アンデスに向かって標高をあげながら右に左にカーブが続くダートを 砂埃をあげて走りつづけました コピアポアはしばしばアタカマ砂漠の植物と言われますが 正確にはチリ海岸砂漠に集中して分布しています チリ北部では 太平洋ギリギリまで海岸山脈が迫っていて この海沿いの壁のような山に湿った空気があたり 霧を発生させます この海岸山脈はしばしばアンデスと誤解されていますが 内陸にある本来のアンデスとは異なる山系です ほぼすべてのコピアポアは この海岸山脈から海にかけての斜面に生育しています そして海岸山脈から東の内陸は 海からの霧も届かない不毛の平原です ここが真の意味のアタカマ砂漠ということになります このサボテンも生えない荒野からさらに東側の内陸には 高峰を連ねるアンデス山脈が横たわっています アンディナが生えているのは この真のアンデスの入口あたりで 海岸からは遥かな内陸になります 生えている場所だけ考えても 特別なコピアポアであることがわかります growing only on sheer cliffs copiapoa coquimbana ssp andina it was just in time for the flowering season たどりついた自生地は アンデス山麓と言っていい場所 周囲に人里はむろん 途中すれ違う車もありませんでした 標高こそ1300mほどですが その先には5000m級の高峰が聳えています 海岸砂漠の穏やかな風景とはまったく異質な 灰色の尖った岩々が連なる険しい山景 植生も極めて貧弱で荒涼としています アンディナはいったいどこにいたのか 平地はもちろん ちょっとした斜面にさえも その姿はありません ほぼ垂直に近い切り立った崖 露出した岩と岩の隙間に嵌りこむように生育しています 見上げると眩暈がしそうな高みにだけ生えているのです 近づきたくても ロッククライミングでもしない限り その場所へのルートがない しかしよく探してみると 稀に岩山を攀じ登って接近できそうな個体がある 目の前に素晴らしいものがあると 危険を危険と感じなくなってしまうのかも知れません 気がつくと 目がクラクラするような場所に立っていました 同行者のひとりが崖下から手を振っています 賢明な判断です 新刺を伸ばし 花の咲いている個体もあり ベストシーズンに出会えたのだと感じました いつまででもそこにいたい気持ちのまま岩山を後にしました 崖を下りる帰りの方が怖かったのは言うまでもありません it emerges from crevices in the rock and grows there アンディナはコキンバナの主たる個体群からは50キロ以上隔たって分布しています 海岸のコピは毎朝の濃霧で潤され 地衣類に覆われているようなこともありますが アンディナはどうやって水を得ているのか まず アンデス本峰は目前ですが この標高帯ではそれほど降水量の増加は見込めないと思います 付近の気象データを参照しても ほぼ降雨の記録がありません 何人かのエキスパートは アンディナも他のコピアポアと同様に海からの霧に依存していると書いています 海からは100キロ近くありますが 谷筋づたいに霧が海岸山脈を越えて さらに不毛のアタカマも通り越して この場所まで這いのぼってくることがあるそうです しかしここでは平地には質量のある植物はありません ある程度の高さがある険しい岩山の崖面だけに アンディナがあります 入り組んだ岩肌が遥か運ばれる微かな海霧の水分をトラップするのか あるいは寒暖差による結露を集めるニッチがそこにあるのだと考えられます 出会ったアンディナはいずれもみずみずしく新刺をのばし 蕾を膨らませ開花していました 去年一年間でいちばん素晴らしい時間でした 一度出会ってしまったら また会わずにはいられない これからの未来 幾度もここを訪ねると思います この植物には ガラス温室ではなくて アンデスの澄み渡った空気のなかで出会いたい それだけの価値があります この素晴らしい体験を 多くの人と分けあいたいです テーマ サボテン 多肉植物 観葉植物 ジャンル 趣味 実用 2026 01 01 沙漠の旅 コメント 0 トラックバック 0 pagetop 孤竜丸 千年の谷 コピアポアが生きる歳月 the world s most famous copiapoa habitat ここは世界でもっとも有名なサボテン自生地のひとつ とりわけコピアポア属の故郷を旅する人たちにとっては聖地と言ってもいい そんな場所です 南米サボテンの碩学リッター friedrich ritter も訪れたし コピアポア研究の第一人者シュルツ rudolf schulz の本にも掲載されています 最近ではbs nhkの番組で俳優の滝藤さんも訪ねたそうです とにかく 砂漠の平原に無数のコルムナアルバ 孤竜丸 が一斉に群立するさまは 一大スペクタクルと言って過言ではありません いや サボテンに限らず植物や野生生物が好きな人なら 誰でも心に刻まれる風景でしょう the long desert dirt road to the distant habitat countless black whiskers all copiapoa cacti とはいえ 観光のついでに気楽に訪ねられる場所ではありません チリ北部アントファガスタ州にあるパンデアスカル国立公園 parque nacional pan de azúcar のはずれにあり ここに行くためには舗装路からはずれて砂塵舞うダートロードを小一時間走る必要があります 内陸の乾ききった砂漠から 海岸線に向かう未舗装路を走って行くと 海からの霧が這い上るのに適した浅い谷に 黒いヒゲのようなものが無数に密生しているのが見えてきます そのすべてがコピアポアです いったい何個体あるのか どの株も一斉に北 南半球で太陽が照らす方向 に傾いでいるので 異世界に入り込んだような感覚にとらわれます c columna alba tilting toward the sun north the massive ancient specimens have fallen over a small young plant but how many years has it lived この谷筋には 大小さまざまなコルムナアルバが不思議な等間隔を保って群落を構成しています 果てしない年月を生きてついには地面に倒れてしまった巨木の一方で 直径数センチの小株の姿もあります アタカマには世代交代が止まって滅びのプロセスに入ったコピアポアの群落も数多くありますが ここは各世代が揃っているのでまずまず健全な部類です そして ここのコルムナアルバは刺が漆黒で美しいのですが よく見ると 出たばかりの新しい刺は褐色から黄色のものが多い 下の写真は素晴らしい黒刺のコルムナですが 成長点付近の刺をよく見て下さい 黄色いのがわかりますか 実は黒いのは刺の地色ではなく 霧による高い湿度で藻類が付着するためと考えられています なので 日本で実生したコルムナの刺が黄色いのは当然のことなのです もちろん 刺の地色が黒い群落も稀ですが存在します appearing black but new spines are amber caramel color ところで コピアポアの最大の魅力はその圧倒的な風格にあります 骨のように白く硬いボディに漆黒の錐のような刺を並べた黒王丸 孤竜丸に人気が集まるのは故あることです そしてその風格の正体は何かといえば 圧倒的な歳月の重みなのだと 私は感じています そのことを端的に伝えたいと思って この場所ならではの ある写真を撮ってきました あとに続く写真もあわせてご覧ください photo by shabomaniac autumn 2025 f ritter s photo late 1960s est r schulz s photo 1990s まずいちばん上の写真は 今年 2025年の10月に私が撮影したものです 正確には お願いして友人に撮ってもらったもの 南米のサボテンについて 現地踏査に基づいた最初の体系的な分類を行ったf リッター friedrich ritter の書籍に掲載されている写真と同じ場所です 去年地点を特定できたので 今年ほぼ同じアングルで撮影しました 2枚目のモノクロ写真がそのリッターの歴史的一枚です おそらく1960年代の後半に撮影されたもので 柱サボテンの形状や背景の山並みで同地点と断定できます その下はおなじみ copiapoa in their environment の著者 シュルツ rudolf schulz がやはり同じ場所で撮った写真で 1990年代のもの シュルツは時代の異なる2枚の写真に映り込んだ植物の比較 矢印 を行っています では 次の写真を見て下さい 60 years of change note the blue and orange circles リッターの写真と私の写真 2枚を比較した画像です リッターの撮影時からおよそ60年が経っています シュルツの写真からでも30年です リッターの写真 私の写真 どちらも人物の手前に同じ2株のコルムナアルバが写っています 青い丸で囲った植物 60年という時間経過のなかで どのくらい成長しているかわかりますか 目に見えて成長している感じはありません わずか数センチ高さが伸びているかどうか 人物と一緒に写る柱サボテンもわずかしか伸びていません アタカマのサボテンの成長速度がいかに遅いのかがよく分かると思います 先ほど写真を示した直径数センチの 小苗 でさえも おそらくは私たちよりも長く生きていると言えそうです となれば 寝そべった巨大なコルムナアルバはいったい何年生きているのか この大きさでありながら屋久杉やジャイアントセコイヤと同じくらいの樹齢かも知れません 鉢植えサイズのコピアポアにさえも圧倒的な風格があるのは それが理由です オレンジの丸については後述します many unique copiapoa individuals also grow here 以前も書きましたが 現代のコピアポアはそもそも毎年コンスタントに生育できる環境にありません 何年かに一度 下手をすれば十数年に一度 まとまった降雨があった年に新刺を伸ばして成長し 雨のほとんど降らない何年かは じっと耐えるような生き方をしていると考えられます 比較写真はその証左と言えるでしょう もちろんこれが コピアポアにとって真の意味でデフォルトの環境かどうかはわかりません 数百年前か 数万年前なのか かつて降雨が多くて旺盛に成長できる時代があった可能性はあります 言えるのは 少なくともこの60年の間は 彼らにはわずかの生育機会しかなかったということです それを人間活動による温暖化の結果と断じる根拠はここでは示せません ただ アタカマ北部のほぼ全域で乾燥が著しく進み 多くのコピアポアやエリオシケの群落が縮減ないしは絶滅に近い状態にあることは事実です a hand sized specimen please leave it where it belongs ところでもうひとつ 60年前と現在の2枚の写真を比べてわかることがあります オレンジの丸 コピアポアのなかに枯れたものと消滅したものが多くあることです 枯れたのは 生育環境が厳しくなっていることと関連づけられますが 消えたものはどうしたのか 砂漠環境では遺体の分解速度が遅いため 枯れ株も長期間残存します ですが 写真にはただ消えているものがあります いったいどこに行ったのか 痕跡もなく姿が消えた植物は 誰かに盗掘され 持ち去られた可能性が高そうです 上の写真のような 手ごろなサイズ の孤竜丸は 盗掘の高いリスクにさらされているのではないでしょうか たしかに コピアポアの野生株には圧倒的な風格と魅力があり それを我が物にしたいという思いは 人間の業として誰にもあるのだと思います ただ 実際に自生地を訪れ 過酷な環境を生き抜いているコピアポアたちを目の前にしたとき 彼らを鉢に閉じ込めて私物に囲うことの空しさを痛感します 私の栽培場にも20世紀にkarelknize kk が輸出したコピアポアの原産地球があります 自生地の旅から帰って 温室で彼らに対面したときのなんともいえない気持ち 彼らはそもそも誰のものでもなく 誰のものにすることもできない存在であること 私の棚にあったとしても 決して私の所有物にはならないのだという感覚です 彼らは人の営みとは関わりなく 遥か遠いアタカマ砂漠で数十年数百年を生きたのであり その物語には私が入り込む隙間は微塵もない 鉢に閉じ込めた彼らの無限の沈黙をまえに ただ悄然とするほかありません c columna alba grown from seed 15 years old habitat style c columna alba grown from seed 25 years old habitat style 最後にご覧いただくのは まだ若いコルムナアルバ 孤竜丸です 上の写真の株は15年 下の写真は25年経っています どちらも自生地から連れ去られたものではなく 私が種子を蒔き 遠い自生地への憧憬をこめてhabitatstyleと呼んで 故郷と同じ花崗岩の砂で植えつけ育てているものです 25年の孤竜はすでに開花していますが 15年の方はまだ花も咲きません 十年二十年がコピアポアにとってどれほど僅かな歳月なのかが伝わると思います もちろん他の方の栽培場ではもっと早く大きく育つことと思いますが これでも自生地に比べれば格段に穏やかな環境で ストレスなく育ってきた植物です だから風格もまだまだ 先の野生の小苗と比べてもらえれば違いは明らかですよね もし結果だけを求めるなら この植物を野生と同じ風格あふれる株に育て上げることは 私の人生では不可能です いや たぶんいま25歳の人でも同じことだと思います 私たち人間ひとりひとりの生きる物語より コピアポアの物語は遙かに大きなスケールで回っているからです そしてそれこそが 私たちが彼らに畏敬の念を感じる理由ではないでしょうか コピアポアの栽培は想像力を試される園芸です imagine the habitat beyond the potted plant 一方で この若くて小さなコピアポアの25年の物語を 私はずっと見てきました たった25年ですが 彼らがひと春ごとに数本の刺を伸ばし 少しずつ白さをまとう歳月に向き合ってきました 矢のように過ぎる一瞬の季節でしたが そのすべてをともにして 私は老いました だから私は この鉢を小さな自生地と呼ぶことを許されていると感じます そしていつも この鉢の向こう側に アタカマの谷筋を埋め尽くす 千年を生きた孤竜たちの幻像を見るのです テーマ サボテン 多肉植物 観葉植物 ジャンル 趣味 実用 2025 11 24 沙漠の旅 コメント 3 トラックバック 0 pagetop ホーム 次のページ pagetop プロフィール author shabomaniac 沙漠植物を中心に 世界中の面白い植物を栽培中 主に種子からの育成に力を入れています 植物とのつきあいは 幼少時代から40年 著書 シャボテン新図鑑 珍奇植物 ハビタットスタイル 珍奇植物 ビザールプランツと生きる 以上日本文芸社 多肉植物サボテン語辞典 主婦の友社 最新記事 オテロイはギルベイだった 新分類を読み解く 08 17 アンデスの黄金 copiapoa andina in habitat 01 01 孤竜丸 千年の谷 コピアポアが生きる歳月 11 24 全記事表示を読む 全ての記事を表示する カテゴリ 沙漠の旅 26 著作 本 7 サボテン属別解説 1 サボテン 多肉植物全般 4 難物サボテン pedio sclero 33 北米強刺サボテン 11 北米小型サボテン 牡丹類 19 その他の北米サボテン 12 マミラリア エスコバリア 6 コピアポア エリオシケ 12 ギムノカリキウム 4 オプンチア類 8 その他の南米サボテン 16 サボテン 多肉 全般 1 そてつ やし 1 アロエ ハオルチアなど 3 アガベ ユッカなど 4 玉型メセン 21 草本 灌木状メセン 6 ユーフォルビア 0 ガガイモ 1 コーデックス 塊茎塊根 33 ブロメリア 1 球根 バルブ 14 その他の多肉植物 2 自生地の旅 サボタニ 10 季節の話題 花日記 27 実生 種まき と育成 26 我が家の一点モノ 11 栽培技術 用土 鉢など 13 訪問記 8 本などの紹介 7 その他の園芸植物 2 日本の野生植物 3 未分類 5 月別アーカイブ 2026 08 1 2026 01 1 2025 11 1 2025 09 1 2025 08 1 2025 07 1 2024 11 1 2024 06 1 2024 05 1 2023 12 1 2023 02 2 2023 01 2 2022 12 1 2022 11 1 2022 10 1 2022 09 1 2022 07 1 2022 06 1 2022 05 2 2022 01 1 2021 11 1 2021 09 1 2021 08 1 2021 07 1 2021 06 2 2021 05 2 2021 04 1 2021 03 2 2021 02 2 2021 01 3 2020 12 1 2020 11 2 2020 10 1 2020 09 2 2020 08 2 2020 07 3 2020 06 2 2020 05 1 2020 04 2 2020 03 2 2020 02 2 2020 01 2 2019 12 2 2019 11 2 2019 10 2 2019 09 2 2019 08 2 2019 07 2 2019 06 3 2019 05 2 2019 04 2 2019 03 2 2019 02 2 2019 01 3 2018 12 2 2018 11 2 2018 10 2 2018 09 2 2018 08 2 2018 07 3 2018 06 2 2018 05 2 2018 04 2 2018 03 2 2018 02 2 2018 01 3 2017 12 2 2017 11 2 2017 10 2 2017 09 2 2017 08 2 2017 07 2 2017 06 2 2017 05 2 2017 04 3 2017 03 2 2017 02 1 2017 01 3 2016 12 2 2016 11 1 2016 10 3 2016 09 2 2016 08 2 2016 07 2 2016 06 2 2016 05 3 2016 04 1 2016 03 2 2016 02 2 2016 01 3 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aspaki 孤竜丸 千年の谷 コピアポアが生きる歳月 11 30 aspaki quebrada san ramón part 2 コピアポア幻惑の谷 後編 10 02 shabomaniac quebrada san ramón part 1 コピアポア幻惑の谷 前編 09 21 最新トラックバック 多肉うきうき life 緑のローソクと緑のたぬき が いる ッ 01 31 薔薇街道 初心者は真似て覚える キリンウチワ接ぎの巻 07 28 リンク instagram shabomaniac shabomaniac homepage shabomaniac 画像投稿掲示板 webシャボテン誌 tres カクタス へんてこりーな jiji s cactus so on 日々の泡 hitomi s page niku kichi 趣味のサボテン 薔薇街道 gymnocalycium 植物を実生から育てる 声とギター polyhedron 多肉うきうき life サボテン 水晶 かくたす さきゅれんつ さぼちゃんマイラブ 学芸員の独り言 ギムノ フォト プロムナード いろいろ園芸 fullsun stay home 管理画面 このブログをリンクに追加する カレンダー 09 2026 10 11 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 天気予報 天気予報 天気予報コム fc2 qrコード ブロとも申請フォーム この人とブロともになる powered by fc2 blog fc2ad copyright 2026 shabomaniac all rights reserved
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Header

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name="description" content="沙漠の旅。 サボテンと多肉植物、ソテツにヤシ、アロエ、アガベ、ハオルチア、メセン、ブロメリア、コーデックス...美しい植物、珍しい植物、変な植物、偉大な植物、人生を奪う植物・・・それらにまつわる日常と非日常。"

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