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チャールズ, パーネル, ジャガイモ飢饉, カトリック解放, 合同法, 1800年, ウルフ, トーン, ボイン川の戦い, ウィリアマイト戦争, クロムウェルのアイルランド侵略, アイルランド王国, アイルランド卿, ノルマン人のアイルランド侵攻, ヴァイキング, ケルト人, アラン諸島, モハーの断崖, ウィックロー山地, ネイ湖, リフィー川, シャノン川, ボイン川, 世界遺産, 地方行政区画, アイルランドの地方, アイルランド島, 関係記事の一覧, 関連の主要項目, ボノの政治, 社会活動, ケヴィン, ゴドレイ, アイオヴィーン, アントン, コービン, バリー, デヴリン, メイアート, エイヴィス, アヴリル, イライジャ, レコードレーベル, 別プロジェクト, ビガー, エニシング, ホーム, ブラックアウト, マイニング, サムワン, エヴリー, ブレイキング, ウェィヴ, ジョーイ, ラモーン, アイル, ドント, トゥナイト, マグニフィセント, バラード, ルーニー, ドリュー, ウィンドウ, green, mccartney, ビコーズ, モーフォ, ゴッド, センド, エンジェルス, プリーズ, ラスト, ナイト, ステアリング, ディスコテック, ステイ, ファラウェイ, クロース, ワイルド, ホーセズ, ウォント, 神の国, ビート, グロリア, フォロー, セルフカバー, ミニアルバム, perc, piano, 史上最も成功したコンサートツアー一覧, 史上最も売り上げたミュージックアーティスト一覧, ロックの殿堂入り受賞者の一覧, グラミー賞受賞者一覧, ロックミュージシャンの一覧, ポピュラー音楽の音楽家一覧, ミュージシャン一覧, コモンズには, に関連する, および, があります, メディア, cornerstone, 1529160598, dunne, martin, u2definitivebiog0000jobl, harry, verso, 1781680827, frontman, name, power, counterblasts, neil, 0241953808, killing, carlton, 1847322876, nail, 1996, omnibus, heart, bill, 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現地の政治体制や軍事利用の問題を無視すれば, 意図せず加害者を利する可能性があるという, 国際援助が抱える複雑な倫理的問題を浮き彫りにした, 国境なき医師団, u2を取り巻く環境も変わった, 狭いツアーバスの中で何時間も過ごしたり, 一般の旅客機に乗ったりする日々は終わり, 4発エンジンを搭載した旧式のヴィッカース, バイカウントを専用機として使用するようになった, 空港からホテルまでは運転手付きのリムジンに乗り, 宿泊に利用するホテルも, ニューヨークのパーカー, メリディアン, フィラデルフィアのハーシー, クリーブランド中心街のストーファーズ, スクエアなどの高級ホテルばかりとなった, この頃のシャロームの信者は60人ほどで, ポートレインの海岸沿いにキャバンを何台も止め, 活動拠点としていた, その集会では, 信者たちは聖霊に身を委ね, 早口で異言を語り, 恍惚状態で泣きわめていた, 中には気を失う者までいたという, ダブリン県, この話は通説となっている, しかし当時, この話を信じる人はほとんどおらず, 単にボノが歌詞を書きあぐねているだけと考えられていた, 2004年にそのブリーフケースが発見されたが, そこに書かれていたのは, 候補となる曲名とステージでの曲紹介を書き留めたリストにすぎなかった, 1980年代から1990年代にかけて, 不景気を理由に多くのアイルランド人が祖国を後にして, アメリカに移住した, やがてu2は彼らにとってアイルランドへの帰属意識を思い起こさせるバンドになったとも指摘されている, 1980年代末, アイルランド人シンガーソングライター, フライト, アールズ, flight, earls, という歌を発表した, その歌には, 僕たちが恐れているのは仕事ではない, まっとうな仕事なら嫌ではない, いつかまた, すべてが良くなると分かっている, 何度でも別れを告げよう, 僕たちにはボノとu2がいる, 足りないのはギネスと雨だけだ, という歌詞があった, この歌はアメリカのアイルランド人コミュニティでよく聞かれた, 1988年に, がカバーしたヴァージョンはアイルランドで大ヒットし, チャートで1位を獲得した, u2の, に首位を奪われた, パディ, リアム, 初期のu2において, バンドを強力に牽引していたのはフロントマンであるボノの圧倒的な熱量とカリスマ性であった, パブでの小規模なライブの時点から, 彼はステージ上でひざまずいたりバーの椅子に飛び乗ったりと, 非常に演劇的なパフォーマンスを展開していた, 当時の関係者たちは, 何よりもボノのエレクトリックなパフォーマンスに心を奪われた, エッジの流麗なギターとボノの情熱的な声, そしてステージでの存在感が合わさることで, すべてを切り裂くようなインパクトを与えていた, と証言している, しかし一方で, ボノのその過剰な熱量は宗教的な言動にも結びつき, バンドの周囲に大きな困惑と軋轢を生み出していた, ボノらメンバー3人はキリスト教の信仰集団, に深く傾倒しており, 彼らが, アゲイン, クリスチャン, になったという噂は, ダブリンの音楽シーンに, 軽い苛立ちと困惑, をもたらした, 音楽誌, sounds, のジャーナリストに対してボノが公然と, 自分はクリスチャンだ, と宣言した際, 記者は, 冗談じゃない, と呆れ返ったという, ライブでのカリスマ性は時として, ステージがかった, 救世主, メシア, のような振る舞い, として受け取られ, これに嫌気がさした同記者がu2を取材対象から外すという事態まで引き起こしている, ロンドンの音楽ジャーナリストであるパオロ, ヒューイットによる当時のu2評, 当時は, 緊張感のあるグループがたくさんいて, 世の中にあまり喜びがなかった, のようなバンドが活動していた, かなり陰鬱な時代で, 知的な側面が重視されていた, のシーンもあったけれど, そこには右翼的なスキンヘッドの動きが深く入り込んでいた, とても陽気な音楽である2トーンでさえ, かなり政治的なものになっていた, をエレクトリック, ボールルームへ見に行ったことがあるけれど, そこには2000人ものスキンヘッドがいて, こちらの血を求めるように叫んでいた, そんなところへu2が登場した, 彼らには情熱があり, 推進力があり, 明るく前向きで, しかもボーカリストが実際に歌おうとしていた, 当時は誰もほとんど歌っていなくて, ただぼそぼそとつぶやいているような状態だった, エッジの流動的なギター, サウンドと, ボノの情熱的な歌声, そしてステージ上での存在感が組み合わさって, すごい, と思わせた, すべてを突き抜けていたんだ, マッドネス, 2トーン, コムサット, エンジェルズ, 2001年9月1日, ツアーのスレーン城公演で, ロンドンへ渡ってレコード契約を獲得するため, 父親に500ポンドを借りたことを語った, マレンの父親, エッジの両親, アダムの家族からも, それぞれ500ポンドの援助を受けたことに感謝を述べた, とはいえ, 当時のアイルランドの音楽シーンのレベルは低かった, インディーズ, レーベルの先駆けであったる, の創設者, ロビンソンは, u2のデモ, テープを聴いた時の感想を以下のように述べている, 彼らは, 似非パンク, バンドみたいだった, ものすごくアイルランド的だった, アイルランドでは, イギリスやアメリカのポップ, チャートを盲目的に追いかけ, 演奏できるライブもほとんどなく, それでいてかなり早い段階からテレビに出演できてしまうから, バンドはあまり成長しなかった, 音楽を深く掘り下げる必要がなかったんだ, トップに立つには並外れて優れていなければならない, というような状況ではなかった, ミルクのてっぺん, まで行くのに必要だったのは, ただクリーミーであることだったんだ, バンド活動に一番熱心だったのは, アッパーミドルクラスから落ちこぼれそうになっていたアダム, クレイトンで, それにボノとエッジが引きずれらるように本気になっていった, 高校卒業後, 石油探査会社のバイク便の仕事に就いて安定収入を得ていたラリーは, バンドの行く末に懐疑的だった, 当時のラリーはドラマーとしての技術が稚拙で, バンドはラリーを解雇することを本気で考えていた, ラリーの母親が交通事故で亡くなったことにより, この話は立ち消えになった, u2が飛躍するきっかけとなった出来事だが, コンテストに出場したフラン, ケネディという人物は, 正直言って彼らが勝ったとき, みんな唖然としました, だって本当にひどかったんだから, ボノの声がやたらでかくて耳障りだったことは覚えています, 金属ボタンと肩章のついたダブルのジャケットを着ていたかな, 彼らの出す音はまったくお話にならないと僕らは心から思いました, 基本的なことしかできないミュージシャンで, 楽器をあまり上手に弾けなかった, 当時は初心者に毛が生えた程度でした, と後に回想している, コンテストの審査員は, cbsアイルランドのマーケティング, マネージャー, ジャッキー, ヘイデン, rteテレビのビリー, ウォールで, ウォールは他のバンドには目もくれず, u2だけと接触していたのだという, 他の参加者はこのコンテストの結果に縁故主義の臭いを嗅ぎ取っていた, 多くのu2関連本には, この時のライブが生徒に大いに受けたと記述されているが, 音が大きく, 何の曲なのかほとんど分からないような代物だった, 生徒たちの大半は困惑したような顔で眺めるか, 耳を塞いでいた, と記され, 早く終わってほしいと思っていた, 別のグループも演奏したんだけど, 私はそっちのほうが好きだった, という生徒の声が紹介されている, 脚注の使い方, 12月5日, 221, アーティスト側の都合により, 11月に延期, 横浜国際総合競技場, 4月4日, 大阪ドーム, 3月11日, 3月5日, 12月10日, 12月9日, 220, 大阪城ホール, 11月28日, 11月25日, 横浜アリーナ, love, comes, town, 219, 中野サンプラザ, 東京厚生年金会館, 11月27日, 渋谷公会堂, 瀬戸市文化センター, 愛知県, フェスティバルホール, 11月22日, 218, 217, 第71回ゴールデングローブ賞, アワード2012, qアワード2011, 特別アクト賞, 216, 2011年, 第19回ワールド, 2007年, 良心の大使賞, 214, 第48回グラミー賞, ドロー, ボックススコア, 第17回, 最優秀ショート, 第47回グラミー賞, 2005, nrj, 功労賞, 第31回, フェイバリット, ピープルズ, 212, 第60回ゴールデングローブ賞, 2003年, インターネット, 最優秀ポップ, パフォーマンス賞デュオ, 第44回グラミー賞, ヴァンガード, 第43回グラミー賞, アウトスタンディング, コントリビューション, 最優秀ロング, シドニー, 第37回グラミー賞, 第35回グラミー賞, スペシャル, エフェクツ, フィルム, 第31回グラミー賞, 約束の地, 第2回, フォーク, 209, 日本ゴールドディスク大賞, 第30回グラミー賞, u218, singles, blood, sky, rattle, hum, unforgettable, october, メンバー間の利益の均等分配, 原盤の権利管理, 独自のマネジメント体制, 大規模な世界ツアーの運営などを通じて, 活動に対する経済的, 芸術的な主導権を確保してきた, レコード会社との大型契約, appleやライブ, ネイションとの提携, 音楽出版事業の国際化など, その事業活動は音楽産業にも影響を与えた一方


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アダム およびスティーヴ の視点はより実用的なもので 文字1個 数字1個だけだからポスターに名前を大きく印刷できるし 普通の会話で使う言葉 you too だから 宣伝文句の中にも滑り込ませやすい というグラフィック デザインおよびマーケティング上の理由から選ばれたものであった 40 41 コンテストでの優勝とポール マクギネスとの出会い 編集 1978年3月18日 u2はlimerick civic week pop 78に出場 street missions life on a distant planet the tv show の3曲を演奏し 36組のバンドとの争いを勝ち抜いて 見事優勝した 賞金は500ポンド 他にトロフィーとcbsアイルランドでデモセッションをする権利を得た そしてこれを機に エッジの兄 ディックは学業に専念するために 正式にバンドを脱退した 注釈 2 43 42 44 45 ポール マクギネス リムリックでの優勝を果たした後 バンドは ホットプレス のライター ビル グラハムと知り合う グラハムは早くからu2の可能性に目をつけ 当時バンドのマネージャー役を務めていたアダムから頼まれて 彼らのリハーサルを見に行った グラハムはそこでu2の可能性を感じ 大学時代からの友人だった ポール マクギネス 英語版 を紹介する マクギネスは当初 彼らの才能には懐疑的だったが 1978年 5月25日 ダブリンのプロジェクト アーツ センターでライブを見たことで 4人の熱意 誠実さ 野心に惹かれ マネージャーを引き受けることになった 46 47 48 その後 マクギネスは単なるマネージャーの域を超え 5人目のu2 と呼ばれるほどバンドにとって不可欠な存在となった 1978年から2013年まで35年間にわたってマネージャーを務め u2が無名の若手バンドから世界的なロック バンドへと成長していく過程を ビジネス面から支え続けた 49 50 レコード デビューとアイランド レコードとの契約 編集 1978年6月 メンバーは全員学校を卒業し それぞれの親から1年の猶予期間を与えられ バンド活動に専念することになった その後 ダブリンを中心に地道にライブを重ね 地元での支持を広げていった 注釈 3 注釈 4 53 54 1979年 u2はcbs recordsのアイルランド支社と契約し 9月2日 3曲入りミニ アルバム スリー をアイルランド限定でリリースした u2にとって最初の商業リリースであった 55 56 同年12月にはイギリス進出を目指して イギリス各地でライブを重ね レコード会社の関係者に自分たちを売り込んでいったが メジャー レコード会社から契約の申し出を受けることはできなかった 注釈 5 59 同年2月には シングル アナザー デイ をリリースしたが チャート入りしなかった そこでu2は 周囲に イギリスツアーは大成功だった と嘘八百を吹聴して回り もはや後がないとばかりにアイルランド国内ツアーへ打って出た 60 1980年2月26日には ダブリンの ナショナル スタジアム 英語版 で 約2000人の観客を動員したライブを成功させた 61 なんてこった これは1980年代の レッド ツェッペリン だ と言った 私は特別なものを見ていると分かっていた 音楽的には 彼らは少し未熟だと感じたが 彼らが自分たちの観客を盛り上げる方法 ボノがそれをうまく処理する方法 私はただ このバンドを手に入れなければならない と思った ビル スチュワート 62 このライブには アイランド レコード のタレント スカウト ビル スチュワートが足を運んでおり その夜 u2はアイランド レコードから契約の申し出を受けた バンドは同年4月にアイランドと契約 契約内容は4年間でアルバム4枚 最初の12か月に少なくとも3枚のシングルとデビュー アルバムを発売するというものだった 63 そして この時期のu2を考えるうえでもう一つ重要なのが メンバー4人の収益を均等に分けるという原則だった マネージャーのマクギネスは ビートルズ やローリング ストーンズのように ソングライティングを担うメンバーとそれ以外のメンバーとの間に収入格差が生じることを避けるため u2に すべてを分ける ことを強く勧めた 実際 u2は最初の契約から4人全員をソングライターとしてクレジットし 収益を均等に分ける方針を採った マクギネスによれば これは 全員が同じ金額を得ることで 意思決定における民主主義を支える という考えに基づくものだった 64 ボーイ アイリッシュ オクトーバー war 闘 1980年 1983年 編集 スティーブ リリーホワイト ボーイ 無垢なデビュー 編集 1980年 5月23日 ジョイ ディヴィジョン を手掛けたことで有名だった マーティン ハネット のプロデュースで アイランドとの契約後初のシングルとなる 11オクロック ティック タック をリリースしたが チャート入りはしなかった 65 ハネットはu2のファースト アルバムもプロデュースする予定だったが 諸事情により実現しなかった 66 67 その代役として白羽の矢が立ったのが ピーター ガブリエル や xtc の作品を手がけて頭角を現していた スティーヴ リリーホワイト だった 68 69 兄貴肌のリリーホワイトは若いメンバーをよく引っ張って レコーディングは順調に進み 同年10月20日 ファースト アルバム ボーイ がリリースされた 本作はイギリスのアルバムチャートで52位を記録し 数か月後にはアメリカのチャートにもランクインし ビルボード200で63位を記録 批評も概ね好評だった 注釈 6 注釈 7 76 1981年5月19日トロント公演 アルバムリリース後 u2はヨーロッパだけでなく アメリカも積極的にツアーで回った ボーイ ツアー 当時のu2はアメリカではまだ無名に近かったが 東海岸や西海岸の大都市だけではなく 中西部まで足を延ばし 地道に各地でライブを重ねていった 77 マクギネスは アメリカで成功するためには短期間のツアーでは不十分で 各地の小さな会場を丹念に回り 時間をかけて観客を開拓する必要があると考えていた この地道な努力が実を結び 後年にはアメリカに確固たるファンベースを築くことになった 注釈 8 79 当時の関係者によれば u2のメンバーは 成功 を非常に真剣に捉えており 出会うすべてのジャーナリストや関係者に対して体系的かつ執拗な売り込みを行い 着実にスターダムへの足場を固めていたのだという 80 ロンドンで迎えたツアー最終日 u2の楽屋に2人の大物ミュージシャンが訪れ バンドを激励した 1人は 1975年の 明日なき暴走 で一躍スターダムにのし上がり 評論家ジョン ランドーから ロックンロールの未来 とまで評された ブルース スプリングスティーン そしてもう1人は ザ フー のギタリストでソングライターでもある ピート タウンゼント だった 81 82 後年 スプリングスティーンは 彼らの音楽は大きくて エコーがかかっていた 彼らの音を初めて聴いた瞬間から 大きな空間で鳴っているところが想像できた 感情も大きかったし アイデアも大きかった と振り返っており u2が将来スターになることを予見していた 83 アイリッシュ オクトーバー 宗教的葛藤と解散の危機 編集 1981年 6月9日 のロンドン公演をもってボーイ ツアーが終了すると u2は前作に引き続きスティーヴ リリーホワイトをプロデューサーに迎え 同年7月からセカンド アルバムのレコーディングに入った 84 しかし ツアー先の ポートランド で ボノが新作用の歌詞やアイデアを記したノート入りのブリーフケースを盗まれてしまい 完成した歌詞が一切ない状態でスタジオ入りを余儀なくされた 注釈 9 さらに ボノ エッジ ラリーの3人が キリスト教信仰とロックバンドのライフスタイルの両立に深く悩み バンド存続の危機に陥っていたことも重なり 制作は極めて難航した 84 それでも困難を乗り越え 同年 10月12日 に2作目のアルバム アイリッシュ オクトーバー のリリースにこぎつけた しかし セールスも批評も前作ほどではなく アイランド レコード社内はu2との契約を打ち切ることが真剣に検討されるほどだった 結局 アイランド レコード創設者 クリス ブラックウェル が首を縦に振らず バンドは首の皮一枚で繋がった 86 しかし オクトーバー ツアー 欧州公演終了後 今度はバンドの解散の危機に陥った 当時 ボノ エッジ ラリーの3人は シャローム shalom というキリスト教のグループに参加していた 注釈 10 バンドが成功し始めた頃 ボノがグループのリーダーに金銭的援助を申し出たところ ロックンロールで得た不浄な金など受け取れない と断られた さらに他のメンバーからも ロックバンドなど辞めてもっと宗教活動に従事すべきだと非難を浴びるようになった ラリーは真っ先にこのグループから距離を置いたが ボノとエッジは精神的に追い詰められ ついにバンドを辞める決意を固めるに至った 88 2人から辞意を告げられたマネージャーのマクギネスは 激しく動揺した しかし彼は すでにツアーは組んである 君たちには バンドのために働いている人々に対して契約を履行する法的 道徳的義務がある 君たちの信じる神は 法 契約 を破れと教えるのか と2人を鋭く問い詰め 説き伏せた この説得に対し エッジも 神が契約不履行を望むはずがない と納得し 辛うじてバンドは解散の危機を乗り越えた その後 ボノとエッジはシャロームを脱退し やがて ロックンロールと信仰の両立は可能である という強い確信に至るようになった 88 war 闘 ニュー イヤーズ デイ のヒット 編集 ボノ 1983年 オクトーバー ツアー中の 1982年 3月22日 にシングル セレブレイション をリリースしたが またしてもヒットしなかった 89 経済的困難から脱するためには ヒット曲が必要と考えるようになったバンドは 三度スティーヴ リリーホワイトを迎えて新作のレコーディングに入り 同年 2月28日 に3作目のアルバム war 闘 をリリースした アルバムはバンド初の 全英アルバムチャート 1位になり アルバム収録曲の ニュー イヤーズ デイ も全英シングルチャートで初のトップ10入り 最高10位 を果たしたほか アメリカのビルボード ホット 100チャートに初めてランクインした 90 91 92 他にもアルバムには 北アイルランド問題 をテーマにした ブラディ サンデー が収録されており u2の代表曲の一つとなった 93 アルバムに伴う ウォー ツアー では u2は北米とヨーロッパを精力的に巡演した なかでも6月5日にアメリカ コロラド州の レッドロックス野外劇場 英語版 で行われた公演は 雨と深い霧に包まれる悪条件のなかでの熱演となり u2のライブ パフォーマンスを象徴する公演として後世まで語り継がれることになった この模様はライブ映像作品 ライブ アット レッド ロックス として記録され 同公演を中心としたライブ音源は 同年11月にライブ ミニ アルバム ブラッド レッド スカイ 四騎 としてリリースれた アルバムは全英アルバム チャート2位 アメリカのビルボード200で28位を記録し u2の国際的な知名度をさらに押し上げた 94 また このツアーでは11月に初来日を果たし 大阪 瀬戸 東京で計6公演を行った 95 日本滞在中には フジテレビ 系音楽番組 夜のヒットスタジオ に出演し ニュー イヤーズ デイ を披露した 11月21日に収録されたとみられるこのテレビ出演では エッジのギターが故障するというハプニングが発生し 彼は同曲のギター パートの大半をピアノで演奏することになった 96 97 焰 ヨシュア トゥリー 魂の叫び 1984年 1989年 編集 焰 新たなサウンドの模索 編集 ブライアン イーノ 左 とダニエル ラノワ 右 u2はデビュー作 ボーイ から3作連続でスティーヴ リリーホワイトをプロデューサーに起用してきたが より新たなサウンドを模索するため 4作目では ブライアン イーノ と ダニエル ラノワ を迎えた 前衛的な音楽活動で知られるイーノの起用には周囲からも懸念の声があり アイランド レコード創設者クリス ブラックウェルも u2のロック サウンドが実験的な作品になることを危惧して反対したとされる 98 当初 イーノ自身もロック バンドのプロデュースに積極的ではなかったが u2の音楽に関心を持つようになり 参加を決めた イーノはラノワを共同プロデューサーとして起用し 2人はu2とともに新たなサウンドの構築に取り組んだ 98 1984年5月 u2はアイルランド ミース県の スレーン城 英語版 でレコーディングを開始し 同年 10月1日 に4作目のアルバム 焰 を発表した 本作では それまでの作品で聴かれたロックやポストパンクを基調としたサウンドから音楽性を広げ シンセサイザーやエフェクト アンビエント的な音響などが取り入れられ u2の音楽的転換を示す作品となった また 本作からは プライド が全英シングルチャート3位のヒットとなり バッド が代表曲の一つとなった 98 1984年から1985年にかけて行われた アンフォゲッタブル ファイアー ツアー は ヨーロッパ 北米 オセアニアを巡り アリーナ規模の公演を中心にu2の国際的な人気をさらに拡大した 1985年4月1日にはニューヨークの マディソン スクエア ガーデン 公演を成功させ アメリカだけで約57万8 000人の観客を動員し 注釈 11 ローリング ストーン は 私たちが選ぶ80年代のバンド our choice band of the 80s という見出しを掲げ 初めてu2を表紙に起用した 100 また u2の5枚のアルバムのうち4枚がビルボード アルバム チャート トップ200にランクインし そのうち3枚は100万枚以上を売り上げた ツアー終了までに u2はアメリカで最大の カルト バンド と呼べる存在となっており その立ち位置は ボーン イン ザ u s a によってスーパースターへと駆け上がる以前のブルース スプリングスティーンにも似ていた 101 チャリティ コンサートへの参加 編集 ライブ エイド この時期 u2の知名度と人気を高めるうえで大きな役割を果たしたのが 自作品のヒットだけでなく チャリティ コンサートなどで披露した精力的なライブ パフォーマンスだった 1984年 末 ボブ ゲルドフが提唱したエチオピア飢餓救済プロジェクト バンド エイド のチャリティ シングル ドゥ ゼイ ノウ イッツ クリスマス 英語版 にボノが参加したことを皮切りに バンドは様々な社会的活動に深く関わるようになった 102 その決定打となったのが 翌 1985年 7月に開催された歴史的チャリティ コンサート ライブ エイド への出演である 103 1985年 7月13日 ウェンブリー スタジアム のステージに立ったu2には 約15分間の出演時間が与えられた u2はウェンブリー公演の最初の出演者で そのため 多くの視聴者がu2の演奏を目にすることになった 104 バンドは ブラディ サンデー に続いて バッド を演奏した しかし演奏中 ボノはステージを降りて観客席のフェンスまで移動し 観客の女性を引き寄せて抱き合いながら踊るというパフォーマンスを披露した これは ボノがブルース スプリングスティーンから拝借した演出で 焰ツアーでもたびたび行っていたものであった このため演奏時間は予定を大幅に超過し 用意していた楽曲をすべて演奏することはできなかった 演奏後 メンバーやマネージャーのポール マクギネスは 限られた出演時間を十分に生かせなかったことを悔やみ ボノもバンドの脱退を考えるまでに精神的に追い詰められた しかし このパフォーマンスはテレビ中継を通じて大きな反響を呼び u2はライブ エイドに出演したアーティストの中でも クイーン と並んで特に印象的なステージを披露したバンドとして注目を集め u2のアルバム セールスは その後数か月で3倍に増加した 注釈 12 103 104 同年 ボノは南アフリカの アパルトヘイト に反対するプロジェクト サン シティ にも参加 105 さらに 1986年 5月には アイルランドの深刻な失業問題に対抗するためのチャリティ イベント セルフ エイド 英語版 にバンドとして出演し 失意の底にあった母国の若者たちを力強い演奏で鼓舞した 注釈 13 107 108 希望の戦略ツアーでポリスと共演するu2 続く同年6月には アムネスティ インターナショナル が主催した全米アリーナ ツアー 希望の戦略 英語版 に ポリス やピーター ガブリエル ルー リード らと共にヘッドライナーとして参加する このツアーの実現にあたっては ボノ自身が他の大物アーティストたちに直接電話をかけて出演交渉に奔走した どのバンドにも自分たちの時代がある 1984年には僕たちが世界最大のバンドだった そして 次はu2の番だと思った 実際 その通りになった 彼らは世界最大のバンドだ 1年後には 彼らが誰か別のバンドに楽器を手渡す番になるだろう スティング 109 ツアー最終公演では 象徴的な出来事が起こった ポリスの素晴らしいステージの最後に 北アイルランド紛争を題材にした インヴィジブル サン が演奏されると u2のメンバーが一人ずつ舞台袖から現れ ポリスの楽器を引き継いでいった ラリーは スチュワート コープランド に代わってドラムを叩き エッジは アンディ サマーズ のギターを アダムはスティングのベースを受け取り 最後にボノがステージ中央へ進んで歌を引き継いだ それは 当時 世界最大のバンド と呼ばれていたポリスから 次の時代を担おうとしていたu2へ 象徴的にバトンが手渡される瞬間となった 109 この全米ツアーは大成功を収め アムネスティの会員数を倍増させただけでなく u2のファン層が 世界に変化をもたらす という新たな政治的 社会的意識を共有していることを証明した 110 これら一連の活動を通して u2は音楽活動と社会的 政治的なメッセージを結びつけるバンドとして広く認知されるようになった ヨシュア トゥリー の頃のu2 ヨシュア トゥリー アメリカへの情景と世界制覇 編集 この時期のもう一つの大きな音楽的変化は バンドがルーツ ロックへと目覚めていったことである u2はパンクやポスト パンクのムーブメントから直接誕生したバンドであり ブルース や カントリー といったロックンロールの伝統的なルーツを通ってきていなかった しかし 1984年のスレイン城でのライブでボブ ディランと共演した際 彼から直接 君たちはもっと音楽のルーツを学ぶべきだ と指摘されたことや その後のサン シティのプロジェクト等で キース リチャーズ ローリング ストーンズ と交流し 彼から古いブルースの魅力を教えられたことが ボノにとって自らの音楽的教養を見直す大きな転機となった 111 また アメリカの伝統音楽に深く惹かれる一方で ボノは自分たち自身の母国のルーツにも目を向けた 1986年には アイルランドの伝統音楽グループである クラナド の楽曲 イン ア ライフタイム にゲストボーカルとして参加 この共演を通じて 彼はアイルランド音楽が持つ特有の哀愁や ケルト的な神秘の響きを深く吸収していった 112 こうしたアメリカン ルーツ ミュージックへの探求と アイルランドの伝統音楽の要素 さらにはアメリカという国が抱える 理想の神話と冷酷な現実 に対するボノの政治的 文学的な関心が一つに結実したのが 1987年 3月9日 に発表された5作目のアルバム ヨシュア トゥリー である 前作に引き続きブライアン イーノとダニエル ラノワをプロデューサーに迎えた本作は 彼らのトレードマークであったヨーロッパ的でアンビエントな音響空間に アメリカ音楽のアーシーな土臭さを見事に融合させた傑作となった 111 ヨシュア トゥリー ツアー コーク パーク 本作は 商業的にも批評的にも空前の成功を収めた イギリスでは発売初週に23万5 000枚を売り上げ 当時のイギリス音楽史上最速で売れたアルバムとなり 全英アルバムチャートで1位を獲得した 113 アメリカでもbillboard 200でu2初の1位を獲得し u2にとって初の全米アルバム チャート首位作となった また 本作に収録された ウィズ オア ウィズアウト ユー 3週連続1位 と アイ スティル ハヴント ファウンド ホワット アイム ルッキング フォー 2週連続1位 がいずれも全米ビルボード ホット 100で1位を獲得し u2にとって初の全米シングル チャート首位曲となった 114 本作はその後も売れ続け 累計売上は2 500万枚以上に達している 115 また u2は タイム 誌の表紙を飾った史上4番目のバンドとなった それ以前に表紙を飾ったのは ビートルズ ザ バンド ザ フー だけだった ある批評家は u2を 60年代の理想主義と70年代後半の音楽的な自由奔放さをつなぎ合わせた 別の時代からやって来た人々 と評した 116 1988年3月2日に開催された第30回グラミー賞では ヨシュア トゥリー が 最優秀アルバム賞 を受賞 さらに 最優秀ロック パフォーマンス デュオ グループ ヴォーカル も受賞し u2はこの2部門で初のグラミー賞を獲得した 最優秀アルバム賞では マイケル ジャクソン の バッド プリンス の サイン オブ ザ タイムズ などを抑えての受賞だった 117 授賞式でボノは これをu2の頂点だとは考えていない これは始まりにすぎない とスピーチした 118 こうした圧倒的な商業的成功と批評的評価によって u2は世界的なロック バンドとしての地位を確立し 1980年代後半を代表する存在へと躍進した 117 魂の叫び ルーツ ロックの探求とバッシング 編集 ラヴタウン ツアー ロッテルダム公演 ヨシュア トゥリー の爆発的な成功を受け 熱狂的な全米ツアーを敢行中のu2は アメリカン ルーツ ミュージックへの探求をさらに推し進めた その探求の延長線上に生まれたのが 1988年 10月10日 にリリースされた 魂の叫び である 本作には ディザイアー エンジェル オブ ハーレム ラヴ カムズ トゥ タウン など アメリカ音楽への傾倒を直接的に示す楽曲が収録され b b キング ボブ ディラン ザ メンフィス ソウル チルドレンらとの共演も実現した 119 同時に このプロジェクトはアルバムだけにとどまらなかった u2は ヨシュア トゥリー ツアー を記録した映像作品の制作にも乗り出し フィル ジョアノー 監督による映画 u2 魂の叫び を完成させた 作品にはライブ映像だけでなく アメリカ各地でのu2の姿や メンフィス ニューオーリンズ ハーレム などを巡る彼らの旅 さらにb b キングらとのセッションが収められた 119 本作は世界的なヒットを記録し 全米 全英アルバムチャートで1位を獲得 世界累計売上は1 400万枚を超え u2の商業的成功をさらに押し広げる作品となった 120 しかし 映画とアルバムの発表後 バンドは特にアメリカとイギリスの音楽メディアから容赦ない激しいバッシングを浴びることになる 批評家たちは u2がビートルズの ヘルター スケルター をカバーし ジミ ヘンドリックス の 星条旗よ永遠なれ の演奏を映画に挿入し b b キングやディランといった伝説的ミュージシャンと肩を並べて演奏している姿を見て 自分たちをロックの神々の神殿に格上げしようとしている 傲慢で大げさすぎる と酷評したのである 119 後年出版された自伝 u2 by u2 などにおいて メンバーはこのプロジェクトの意図を アメリカの伝統音楽を探求する試みであり 先人たちへの純粋な敬意であったと説明している しかし アルバムと映画全体の演出における生真面目さや客観性の欠如により 当時の批評家やメディアには そうとは受け取られなかった 119 本作に対するメディアからの強いバッシングは バンドにとって大きな転機となった 彼らは1980年代に定着した 生真面目なロックバンド というパブリック イメージを見直し 次なる1990年代に向けて 音楽性および表現手法 アイロニーやユーモアを取り入れたアプローチ の大幅な軌道修正を図ることになった 119 アクトン ベイビー ズーロッパ ポップ 1990年 1999年 編集 zoo tv tour でのボノ 1992年 アクトン ベイビー 新たなイメージへの転換 編集 1980年代後半に受けた激しいバッシングを経て バンドは1990年代に向けた根本的な方針転換を図ることになった 彼らはかつての生真面目なパブリック イメージを自ら解体し 新たにヨーロッパのインダストリアル ミュージックやエレクトロニック ダンス ミュージックの要素を大々的に取り入れることを決断する プロデューサーには再びブライアン イーノとダニエル ラノワを起用するとともに デペッシュ モード や ナイン インチ ネイルズ などを手掛けた気鋭のエンジニア兼プロデューサー フラッド を新たに招き入れた 121 1990年末 東西統一直後のドイツ ベルリン にある ハンザ スタジオ かつてデヴィッド ボウイが ベルリン三部作 を録音した伝説的スタジオ でレコーディングが始まった しかし 制作初期にメンバー間で音楽的方向性をめぐる意見の対立が生じた ボノとエッジが新たな音楽的実験を推し進めようとしたのに対し ラリーとアダムは 従来のu2らしいロック サウンドを重視していたためである 一時はバンドの解散さえ危惧される状況となったが エッジが演奏した二つのコード進行をきっかけに メンバー4人による即興的なセッションから ワン が生まれた この曲の制作を通じてメンバーは再び音楽的な結びつきを取り戻し バンドは制作を継続することになった 121 こうして 1991年 11月19日 にリリースされた7作目のアルバム アクトン ベイビー は 従来のu2の音楽性から大きく方向転換し エレクトロニック ミュージックやダンス ミュージックの要素を取り入れた作品となった アルバムは商業的 批評的に高い評価を受け u2の新たな音楽的方向性を示す作品となった 121 zoo tvツアー さらに 同作に伴って行われた zoo tvツアー では ステージ上に多数の大型スクリーンを設置し テレビ映像やニュース 広告などを大量に映し出す演出を取り入れた メディア社会や大量消費文化を題材としたこの大規模なステージ演出は 従来のロック コンサートとは異なるマルチメディア型のライブ パフォーマンスとして注目を集めた また ボノは ザ フライ ミラーマン マクフィスト などの架空のキャラクターを演じ ユーモアやアイロニーを取り入れたパフォーマンスを展開した 121 こうした音楽性とステージ演出の転換によって u2は1980年代に形成された生真面目で社会的 宗教的なイメージから大きく変化し 1990年代の音楽シーンにおいて新たな存在感を示すこととなった 121 セラフィールド再処理施設への抗議 編集 1992年5月 ヨーロッパでzoo tvツアーを行っていたu2は 環境保護団体 グリーンピース とともに イングランド北西部 カンブリア 州の セラフィールド 再処理施設の拡張計画に反対する抗議活動に参加した 施設を運営するブリティッシュ ニュークリア フューエルズ bnfl は事前に抗議活動を察知し 敷地への立ち入りを禁じる差し止め命令を取得していたが u2のメンバーらはグリーンピースの船 ソロ からゴムボートで海岸へ上陸し 放射線防護服とマスクを着用して アイリッシュ海 から採取した汚染泥を入れたドラム缶を施設側へ 送り返す という抗議パフォーマンスを行った 活動は満潮時の水際線より海側の bnflの所有地外で行われたため 差し止め命令には抵触しなかった 122 zoo tvツアーでは従来のu2に見られた直接的な政治的メッセージを意識的に抑えていたが バンドはセラフィールドについては身近な環境問題として行動する必要があると判断した ボノは 問題に注目を集め事実を伝えるためにロックバンドが ばかげた衣装 を着なければならない状況を批判し エッジもセラフィールドをアイルランドにとって身近な問題だと述べ 施設拡張による放射性物質の放出増加への懸念を表明した 122 同年6月21日には u2はグリーンピースの活動を支援するため マンチェスター のg mex centreで ストップ セラフィールド コンサートを開催した u2のほか クラフトワーク パブリック エナミー ビッグ オーディオ ダイナマイト が出演し 公演の収益はグリーンピースに寄付された また この活動を記録した映像作品 stop sellafield the concert も発売され その収益もグリーンピースに寄付された 122 zooropa 実験的探求の継続 編集 ある人々にとっては 彼らはクローバーの葉とドイツ マルクにすぎないのかもしれない しかし私は u2は 次の大きな壁 2000年 の向こう側にも続いていく世界を 何とかしてほのめかそうとしている数少ないロック バンドの一つだと思っている デヴィッド ボウイ 123 一方 zoo tvツアーのヨーロッパ レグに向けたプロモーション用epとして制作が始まったプロジェクトは 創作意欲の高まりによってフル アルバムへと発展し 1993年7月に8作目のアルバム zooropa としてリリースされた 約2年間に及ぶツアーの合間を縫って短期間で制作された本作では フラッドとイーノに加え エッジもプロデューサーとして大きく関与した 前作 アクトン ベイビー で打ち出したエレクトロニック ミュージックやダンス ミュージックの要素をさらに推し進め 情報過多の現代社会を風刺した ナム テクノやダンス ミュージックの要素を取り入れた レモン カントリー歌手 ジョニー キャッシュ をリード ボーカルに迎えた ザ ワンダラー など 実験性の高い楽曲を収録している 本作は 第36回グラミー賞 で 最優秀オルタナティヴ ミュージック アルバム賞 を受賞し u2の音楽的な変貌を象徴する作品となった 124 125 しかし 1991年から1993年にかけて行われた大規模なzoo tvツアーは メンバーに大きな肉体的 精神的負担をもたらした ツアー終盤のシドニー公演では アダムがアルコールの影響でステージに立つことができず 急遽ベース テクニシャンのスチュアート モーガンが代役を務めるという事態も発生した ツアー終了後 u2はしばらく活動のペースを落とし それぞれが新たな音楽的可能性を模索する時期へと入っていった 125 この時期には 映画音楽を通じた新たな試みも行われた 1995年 には 映画 バットマン フォーエヴァー のために ホールド ミー スリル ミー キス ミー キル ミー をu2名義で発表 歪んだギター サウンドとストリングスを組み合わせたグラム ロック調の楽曲で ボノがzoo tvで演じたキャラクター ザ フライやマクフィストをモチーフにしたアニメーション ミュージック ビデオも話題となった 楽曲は全米 全英をはじめ各国のチャートで上位に入り 世界的なヒットを記録した 126 また 1996年 には ラリーとアダムが 映画 ミッション インポッシブル のテーマ曲をダンス ミュージックとして再構築した ミッション インポッシブルのテーマ を発表した u2のリズム隊である2人を中心に制作されたこの作品は エレクトロニック ミュージックを取り入れたアプローチによって新たな方向性を示した 127 ルチアーノ パヴァロッティ その一方で u2はイーノとの共同制作をさらに発展させていった その成果として1995年11月に発表されたのが u2とイーノを中心とするプロジェクト パッセンジャーズ 名義のアルバム オリジナル サウンドトラックス1 である 本作は 実在しない映画のためのサウンドトラック をコンセプトに アンビエント ミュージックや電子音楽 実験的なサウンドを取り入れた作品となった 125 アルバムでは ルチアーノ パヴァロッティ をゲスト ボーカルに迎えた ミス サラエボ が特に大きな注目を集めた 同曲は ボスニア ヘルツェゴビナ紛争 下にあった サラエボ を題材とし 戦争のさなかに開催された ミス サラエボ コンテストをモチーフに制作された楽曲である パヴァロッティによるオペラ的な歌唱とu2の音楽を組み合わせた異色の作品として ヨーロッパを中心にヒットを記録した 128 ポップ 実験的探求の果て 編集 ハウイー b 1990年代のエレクトロニック ミュージックやクラブ カルチャーから影響を受けたu2は 1997年 にリリースした9作目のアルバム ポップ で ロックとダンス ミュージックをさらに融合させた新たなサウンドを追求した 制作には フラッドのほか ネリー フーパー や ハウイー b 英語版 ら当時のエレクトロニック ミュージック シーンで活動していたプロデューサーやdjも参加した ボノが語った ゴミの山の下から赤子のイエスを探し出す という発想に象徴されるように 本作ではキッチュなポップ カルチャーや大量消費社会の表層と その背後にある精神的な欲求を結びつけることが試みられた 129 しかし 制作は当初の予定どおりには進まなかった ラリー が背中の手術のため一時的に制作から離れたこともあり u2はサンプリングやドラム ループなど それまで以上に電子的な手法を取り入れることになった さらに アルバムの完成前に翌年の ポップマート ツアー の日程を決定し チケットの販売まで開始していたため 制作は厳しいスケジュールに追われることになった 結果として アルバムは十分な時間をかけて完成させることができないまま 1997年3月にリリースされた 129 ポップマート ツアー こうした制作上の問題は アルバムに伴うポップマート ツアーにも影響を及ぼした 1997年4月にラスベガスから始まった同ツアーでは 巨大なledスクリーン 黄金色のアーチ 巨大なレモン型のミラーボールなど それまでのu2のステージをさらに上回る大規模なセットが導入された これらは大量消費社会や企業文化を戯画化したもので ツアーそのものがu2の1990年代におけるアイロニーと視覚的な過剰さを象徴するものとなった 一方 アルバム制作とツアー準備が並行して進められたことで バンドは十分なリハーサル期間を確保できなかった ツアー序盤では新曲の複雑なアレンジをライブで再現することに苦戦し 巨大なステージ装置を用いた演出にもトラブルが発生した こうした状況から ポップマート ツアーはその巨大なスケールと斬新な演出が評価される一方 過剰なスペクタクル として批判を受けることにもなった 129 このように ポップ は 1990年代にu2が追求してきたエレクトロニック ミュージックやクラブ カルチャー アイロニーをさらに推し進めた作品だったが 同時にそのアプローチが抱える限界も明らかにした ツアーを終えたu2は 次作の制作にあたって再びバンド本来のロック サウンドを重視する方向へと転換していく 129 オ...
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